ヴイエムウェアは、7月27日に「NSX Advanced Load Balancer」の最新版を発表した。あわせて、レガシーなハードウェアロードバランサに代わるモダンソフトウェアの継続的な提供も発表している。
「NSX Advanced Load Balancer」は、クラウドネイティブの原理に基づいて構築された、エンタープライズレベルのロードバランシングおよびアプリケーションセキュリティプラットフォーム。ローカルおよびグローバルなロードバランシング、Webアプリケーションファイアウォール(WAF)、アプリケーション分析、Kubernetes Ingressサービスを、データセンターやクラウド上で実現する。
さらに「NSX Advanced Load Balancer」は基盤環境に依存せず、VMware環境、非VMware環境を問わずロードバランシングとセキュリティソフトウェアを提供する。VMwareのVirtual Cloud Networkソリューションの重要な柱となる。
「NSX Advanced Load Balancer 20.1」で提供される新しいイノベーションとしては、世界規模でのロードバランシングのアップデートを簡素化するためのクラウドスケールのネットワーク機能の強化、VMware NSX-TおよびGoogle Cloud Platformとの統合、マルチクラスタ、マルチサイト環境におけるコンテナのデプロイメントに最適化された、統合型Kubernetes Ingressサービスの新たなアーキテクチャ、自動化されたPULSEサービスによる、プロアクティブな顧客ケースマネジメントやWAF脅威フィードなどのセキュリティサービスがある。
また「NSX Advanced Load Balancer」は、自動化されたワンクリック デプロイメント、広範な接続性と可視性、およびIntrinsic Security(本質的なセキュリティ)というパブリッククラウドでの体験をネットワーク全体にもたらすことによって、ネットワークとセキュリティを簡素化する。これにより、顧客は時間とコストを節約でき、デジタルトランスフォーメーションを加速する。
VMware Virtual Cloud Networkソリューションは、レイヤ2から7に対応する包括的な仮想ネットワーキングスタックで、スイッチング、ルーティング、ファイアウォール、ロードバランシング、SD-WANといった機能を、企業および通信事業/5G環境向けにソフトウェアで実現している。
なお、「NSX Advanced Load Balancer 20.1」提供は、同社の2021年度第2四半期(5月2日~7月31日)中の開始を予定している。