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SAPがクアルトリクスの上場計画を発表

 SAP SE(NYSE:SAP)は、クアルトリクスを米国での新規株式公開(IPO)を通じて上場させる計画があることを発表した。エクスペリエンス管理(XM)分野のクアルトリクスは、2018年11月にSAPによる米80億ドルでの買収を発表し、2019年1月より、SAPグループの一員として事業を展開している。

 今回IPOを行う第一の目的は、クアルトリクスがエクスペリエンスマネジメント市場で可能性を最大限に生かすための能力を強化すること。IPOによってクアルトリクスの自律性が高まり、SAPの顧客ベースの枠を超えて基盤を拡大できるようになるという。

 SAPのクラウドポートフォリオを構成するクアルトリクスは高い自律性を維持してきた。クアルトリクスの創立者と現経営陣は、引き続き同社の事業を運営するという。

 現在SAPは、クアルトリクスの株式の100%を保有しており、クアルトリクスの過半数株式の保有を維持する方針で、スピンオフや過半数株式の売却は予定していないという。ライアン・スミス氏は個人としての最大株主となる予定。

IPOの条件や時期はまだ最終決定されておらず、市場の状況次第という。

クアルトリクスは今後も株式の過半数を保有するSAPの連結子会社となるため、今回のIPOがSAPの2020年以降の財務目標に影響に及ぼすことはない見込みだという。

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