2020年8月6日、PwCコンサルティングは、量子コンピューティングに関する調査レポート「量子コンピューティング ― 未来のテクノロジーは、 もうここにある」を発表した。
本レポートでは、量子物理学を用いたコンピューターについて、その概念、利点、問題点、応用の可能性、そして主なプレイヤーについて解説している。
量子コンピューターの登場によって、さまざまな分野で問題の解決が進むと予想され、とりわけエネルギー、金融、医療、航空宇宙などが恩恵を受けるという。特に、量子コンピューティングの能力は、気候変動への対応や創薬をはじめ、疾病治療、交通渋滞解消、機械学習の時間短縮などに有効であるとしている。
すでに多くの企業が自社事業の発展を期待して量子コンピューティングへの投資を決めており、投資銀行や医薬などの業界では巨大IT企業との連携構築を始めている企業もある。
PwCコンサルティングによると、量子コンピューティング技術はもう手の届くところまで来ており、数年以内の実用化も視野に入っているのだという。さらに人工知能(AI)と組み合わせて使えば、機械学習が大幅にスピードアップし、全く新しい可能性が開けてくるとしている。