Kasperskyは、2020年第2四半期(4~6月)のDDoS攻撃に関する調査結果を公開した。調査の結果、2020年第2四半期のDDoS攻撃の件数は、2019年第2四半期の約3倍に増加したことが明らかになった。
その理由の一つは、新型コロナウイルスの世界的な大流行で夏の休暇の外出機会が減り、オンラインサービスを利用する時間が増えたためだとしている。
また、2020年第2四半期に「Kaspersky DDoS Protection」が検知およびブロックした攻撃数は、2019年の同期と比べて約3倍に増加。さらに、2020年第1四半期(1~3月)と第2四半期の傾向は、例年とは異なっていたことも判明した。
通常、 DDoS攻撃の件数は、年初は企業や組織の繁忙期であるため多くなり、その後、第2四半期は減少する。例えば、2019年の第2四半期の攻撃数は、2019年の第1四半期よりも39%減少し、2018年では34%減少していた。しかしながら、2020年第2四半期のDDoS攻撃の件数は、第1四半期とほぼ同じだという。
図:2020年第1四半期、第2四半期、2019年第2四半期にKaspersky DDoS Protectionが検知およびブロックしたDDoS攻撃数(2019年第2四半期を100%の基準値とする)
2020年第2四半期におけるDDoS攻撃の地理的分布は、ユニークな攻撃対象数のトップ5は第1四半期と同じで、中国(66.02%)、米国(19.32%)、香港(6.34%)、南アフリカ(1.63%)、シンガポール(1.04%)だった。日本(0.18%)は初めて9位にランクインした。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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