オートメーション・エニウェア・ジャパンは、愛媛県がRPAソフトウェア「Automation Anywhere Enterprise」の本格稼働を本年7月から開始したことを発表した。
愛媛県では、職員の長時間労働の是正や、多様で柔軟な働き方を実現するため「新しい働き方チャレンジ宣言」を令和2年7月に策定。この中で、デジタル技術を積極的に取り入れてスマート県庁への転換を推進し、県政の持続的発展や県民サービス向上を目指すとしている。
同県は今回、Automation Anywhere Enterpriseを導入した理由として以下の点を挙げている。
- ソフトウェア Bot を職員がノーコードで開発できる使い勝手のよさ
- Bot のバージョン管理やログ管理など、運用・管理を体系的に行う機能が優れている
- Bot がアクションを起こす時間や、画面の読み込み状況に応じた待機時間を設定できる
業務プロセスを自動化するソフトウェアBotの開発・保守、ならびにシナリオ作成は情報システム課が一元管理している。これにより組織変更や担当者変更があっても自動化の環境を維持、引き継ぐことができるという。
また同課は、業務部門と綿密に調整しながら自動化の対象業務を選定し、導入範囲を広げており、今年度末までに
- 法人県民税・事業税電子申告データの取込業務
- 法人県民税・事業税電子申告データの確定業務
- 法人県民税・事業税申告書の転記入力業務
- 不動産取得税登記済通知書の入力業務
- 国税関連システムで、複雑な操作をする処理
- 建設工事等入札参加資格申請情報をシステム入力する処理
- 保健福祉分野の各種業務
など15業務でRPAの導入を目指すとしている。