TwoFiveは、KADOKAWA Connectedが動画コミュニティサービス「ニコニコ」のオブジェクトストレージ、および、グループ各社の社内ファイルサーバーのバックアップストレージとして米RSTORの高速クラウドストレージサービス「RSTOR」を採用したことを発表した。
RSTORは、TwoFiveが国内代理店として今年9月に提供開始しており、KADOKAWA Connectedが動画配信サービスで使用する国内の第1号ユーザーとなる。
多くのクラウドストレージサービスがデータ格納だけでなく、リクエストやダウンロードの容量にも課⾦されるのに対して、RSTORは保存データの容量にのみで、データの移動には課金されないのが特長だという。KADOKAWA Connectedは、現在300TBで契約しているが、オンプレミスの現行システムと比べても10分の1近いコスト削減になると試算している。
また、現行システムで性能維持のために約2ヵ月に1回、5人日を要していた定形作業が不要となり、障害発生時の対応コストがなくなることで、運用負荷が大幅に軽減される見込みだという。
従来システムの課題とRSTOR採用において評価されたポイント
性能とスケーラビリティ
ニコニコサービス向けのオブジェクトストレージには、アプリケーション開発に必要なデータ(ビルド済みバイナリ、ログなど)やサイトに表示する静的コンテンツ(JavaScriptやCSSなど)、ユーザーアイコンなどの画像ファイルなどが納められる。
現行の製品や検討した他社ソリューションは、アーカイブ用途がメインの製品が多く、小さいサイズのデータに対するRead/Writeが多いニコニコの用途にマッチしていなかったが、RSTORは、必要とされる性能を十分以上に満たせることが検証で確認できた。
システムの安定性
現行システムで、1バケットの同じ階層に1億近いオブジェクトが集中したときに障害発生したのに対し、RSTORは同規模のデータを入れても良い性能が得られた。また、現行システムで、大量のデータの一括削除で操作不能になるのに対して、RSTORでは問題なく処理できた。
【関連記事】
・TwoFive、「DMARC」認証結果レポート作成サービスを無償提供 なりすましメール対策に活用
・TwoFive、クラウド型フィッシング対策「Area 1 Horizon」を2月1日より提供開始
・好評により拡大開催!当事者目線で世界のセキュリティ最先端事情が共有される場を作るJPAAWGの思い
・ヤマハ、DeNA、KADOKAWAの実践者が語る、組織内CSIRTに必要な要件と機能とは?