12月14日、アクセンチュアは、楽天モバイルの完全仮想化クラウドネイティブモバイルネットワークの立ち上げにおいて、ビジネスモデルの策定から開発・運用までを支援したことを発表した。
2020年4月に本格的なサービス提供を開始して以降、楽天モバイルのクラウドネイティブモバイルネットワークは、新型コロナウイルス感染症の影響にも関わらず、一般的な通信事業者と比べ、2.5倍のデータトラフィックを処理しているという。
また、楽天モバイルのネットワーク運用コストは、他の通信事業者と比較して約30%削減されており、同社は、ほとんどの通信事業者より迅速にソフトウェア開発や立ち上げを可能にしている。
さらにアクセンチュアは、楽天モバイルのサービスエクスペリエンスセンターの開設も支援。同センターは、旧来型のネットワークオペレーションセンターを進化させ、より顧客のニーズに寄り添ってサービスを提供する役割を果たすという。他にも、ニアリアルタイムのネットワーク監視や障害検知・防止を可能とする楽天モバイルのネットワークオペレーティングシステム(RNOS)の開発と導入も支援している。
同社で通信・メディア事業のグローバル統括を務めるシニア・マネジング・ディレクターのフランチェスコ・ヴェントゥリーニ(Francesco Venturini)氏は、「楽天は、創造的破壊の文化や、優れたソフトウェア開発力、提供能力によって、まったく新しいモバイルネットワークを実現しました。アクセンチュアは、5Gやエッジクラウドの開発に投資を行い、全世界から専門家やソリューション、アセットを集結させることで、この先進的なプロジェクトを支援しました。今後も楽天モバイルとともに探究心を育みながら、取り組みを進めてまいります」と述べている。