米現地時間2月25日、デル・テクノロジーズは、2021会計年度(2020年2月~2021年1月)および第4四半期(2020年11月~2021年1月)の業績を発表した。
通年の売上高は前年比2%増で過去最高となる942億ドルとなった。営業利益は前年同期比96%増の51億ドル、非GAAPベースの営業利益は前年同期比6%増の108億ドルで、いずれも過去最高だという。通年の純利益は35億ドル、非GAAPベースの純利益は68億ドル。営業キャッシュフローは過去最高の114億ドルで、通年の希薄化後1株あたり利益は4.22ドル、非GAAPベースの希薄化後1株あたり利益は8.00ドルだとしている。
第4四半期の売上高は前年同期比9%増の261億ドル。営業利益は前年同期比204%増の22億ドル、非GAAPベースの営業利益は前年同期比19%増の33億ドルだった。純利益は13億ドル、非GAAPベースの純利益は23億ドル、調整後EBITDA(利払、税引、償却前利益)は38億ドル。営業キャッシュフローは59億ドルだという。第4四半期の希薄化後1株あたり利益は1.57ドル、非GAAPベースの希薄化後1株あたり利益は2.70ドル。
当会計年度末における現金および投資の残高は158億ドルでした。また中核的な負債について、2021年度の返済目標である55億ドルを達成した。当会計年度末における総前受利益は前年比30億ドル増の308億ドル。同社のas-a-Service(aaS)モデル、また前受収益の償却およびユーティリティーを含む経常収益は、前年比8%増の約60億ドルとなっている。
各ビジネスユニットの概況
クライアント ソリューション グループ(CSG)
第4四半期の売上高は前年同期比17%増で過去最高となる138億ドルで、内訳は、法人向けの売上高が前年同期比16%増の99億ドル、消費者向けの売上高が同19%増の38億ドルだという。営業利益は同グループ売上の約7.6%となる10億ドルで。通年の売上高は前年比5%増で過去最高となる484億ドルだった。また、通年の営業利益は前年比7%増の34億ドルとしている。
主なハイライト
- 2020年の出荷実績は前年比8%増の5,030万台で過去最高を記録
- 2020年に法人向けPCのシェアを伸ばしたのは3大ベンダーのみ
- 「Latitude」と「Precision」の両ノートブックおよび法人向け「Chromebook」は引き続き右肩上がりで堅調に成長
インフラストラクチャー ソリューション グループ(ISG)
第4四半期の売上高は88億ドルと前年比で横ばいとなり、内訳は、ストレージの売上高が前年比2%減の44億ドル、サーバーおよびネットワーキングの売上高が前年比3%増の44億ドルだった。営業利益は同グループ売上の約13.5%で過去最高となる12億ドル。通年の売上高は326億ドルで、営業利益は38億ドルだという。
主なハイライト
- 次世代のモダンデータセンターテクノロジーとアプリケーションの導入増加にともない、「Dell EMC PowerStore」の受注が前四半期比で4倍増
- 「Dell EMC PowerMax」、HCI、「Dell EMC PowerProtect Data Domain」が前年比で堅調に成長
- 最新のVMwareリリースと新しいHCI、クラウド、ストレージ、データ保護機能の統合により、エッジ、データセンター、ハイブリッドクラウドのすべての環境を通じたイノベーションが可能に
VMwareの第4四半期の売上高は、33億ドル、営業利益は11億ドルとなった。通年の売上高は119億ドル、営業利益は36億ドルだとしている。
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