ラックスリサーチは、2020年に調査した企業の中で、最も高評価を得た注目すべきデジタル分野のスタートアップ企業20社を発表した。
同社の企業プロファイルは、各社が開発する技術のバリュープロポジションやIP、事業戦略、経営陣、市場のモメンタムなど10のカテゴリーをそれぞれ5段階でスコアリング。また、総合評価として、「Strong Positive(ストロング・ポジティブ)」「Positive(ポジティブ)」「Wait and See(ウェイト・アンド・シー)」「Caution(コーション)」「Strong Caution(ストロング・コーション)」の5段階でスタートアップ企業の評価を行っている。
今回、注目すべきデジタル分野のスタートアップとして発表された企業は、ラックスリサーチより最高評価である「ストロング・ポジティブ(Strong Positive)」および「ポジティブ(Positive)」評価を受けた20社。これら企業はラックスリサーチがデジタルトランスフォメーションにおいて注目する下記4分野に分類しているという。
- 基礎技術
- インダストリー4.0
- 商品やサービスのパーソナライゼーション
- イノベーションの変革

デジタル分野の注目すべきスタートアップ企業
基礎技術
- Cardea Bio
- Hugging Face
- Mech-Mind
- Tecton
- Xandar Kardian
インダストリー4.0
- Bright Machines
- ai
- Illusive Networks
- Seeq
- Sight Machine
商品やサービスのパーソナライゼーション
- Biorithm
- Ectosense
- LifeNome
- Molecular You
- Skintelligent
イノベーションの変革
- Brightseed
- Enko Chem
- nTopology
- Nuron
- QuesTek Innovations
本調査を担当したラックスリサーチ ヴァイスプレジデント Kevin See博士は、「デジタルトランスフォーメーションの意味合いは人や企業によって異なります。そのため、エネーブラーとなる基幹技術を開発しているスタートアップ企業や、インダストリー4.0やデジタルヘルスなど様々な用途をセグメント化して分析することが重要です。また、デジタル分野ではスタートアップ企業の過大評価も多く見られます。スケーラブルなビジネスモデルを採用し、健全な市場開拓戦略を実践し、また差別化された技術を持つ、というこの3点を備えた有望な企業を特定するためには、体系的なアプローチにて企業を評価することが必要です。今回取り上げた企業は、その点でも注目すべき主要企業です」と述べている。
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