読売新聞東京本社とフューチャーアーキテクトは、新聞制作システムを共同開発する基本合意に基づき、紙面とデジタルの両方の媒体に対応したクラウド型統合編集システム「GlyphFeeds(グリフィード)共有サービス」を共同開発。2025年11月下旬より稼働開始していることを発表した。
GlyphFeeds共有サービスは、フューチャーが2019年に開発したメディア業界向けコンテンツ管理システム(CMS)「GlyphFeeds」をベースに、読売新聞の編集ノウハウを統合したクラウド型統合編集システムだという。
紙媒体・デジタル媒体の両方に対応しており、記事や写真、動画などの全コンテンツをデータベースで統合管理し、取材予定から編集・掲載までをシームレスに行うことで、編集現場の改革を推進するとしている。2025年11月下旬から12月上旬にかけて、読売新聞東京本社・大阪本社・西部本社、報知新聞社、福島民友新聞社の読売グループ各新聞社で利用を開始しているとのことだ。
また、同サービスは地方紙やエリア紙をはじめとする同業他社の利用を想定しているという。メディア業界での共同利用が進めば、従来型の複雑なシステムの維持管理コストの削減や、記者や編集者の働き方改革が進み、業界全体の課題解決につながると述べている。

GlyphFeeds共有サービスの特徴
- 業務改革:紙、デジタルなどの媒体ごとに分断されていた素材を一つに統合し、編集と出稿の作業負担を削減。細かく閲覧権限を設定でき、記事や写真だけでなく機密性の高い取材メモの記者間共有も効率化する。編集体制の強みを生かしながら、自社のカルチャーに合わせた導入が可能
- 働き方改革:柔軟なワークフロー制御機能により、部門や業務単位で段階的にペーパーレス化を進められる。また、Web/クラウド技術を全面的に採用しているため、時間や場所に縛られない多様な働き方を可能に
- 変化対応力の強化:動画やAR/VR、メタバースといった将来の新たなコンテンツフォーマットにも対応可能な機能を備えている。また、蓄積されたコンテンツを活用した新規サービスの迅速な立ち上げにも貢献
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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