Cloudflare(クラウドフレア)は、AIを大規模にエッジへ導入するため、NVIDIAとの提携を発表した。
NVIDIAのアクセラレーティッドコンピューティング技術とCloudflareのエッジネットワークを組み合わせることで、大規模なプラットフォームを構築することが可能となり、開発者は事前にトレーニングやカスタマイズした機械学習モデルを使用したアプリケーションを数秒で展開できるようになるという。また、TensorFlowプラットフォームを活用することで、開発者は使い慣れたツールを使用して機械学習モデルを構築・テストし、Cloudflareのエッジネットワークにグローバルに展開できるとしている。
また、従来の機械学習モデルは、高価な集中型サーバーに配置されたり、世界各地にある「地域限定の」クラウドサービスを利用していたという。今回の提携により、世界中のオンライン人口の数ミリ秒圏内に機械学習を導入することができ、誰もが高性能かつ低遅延のAIを導入することが可能になるとしている。また、機械学習モデル自体はCloudflareのデータセンターに存在するため、開発者は、第三者に盗難されるリスクを抱えてエンドユーザーデバイスにカスタムモデルを配置するリスクから解放されるという。
Cloudflare共同創設者兼最高経営責任者(CEO)であるマシュー・プリンス(Matthew Prince)氏は、「Cloudflare Workersは、そのDNAにセキュリティが組み込まれた、最速かつ最も広く採用されているエッジコンピューティング製品のひとつです。今回、NVIDIAとの提携によって、強力な人工知能ツールを開発者に提供し、未来を切り開くためのアプリケーションを構築できるよう支援します」と述べている。
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