大日本印刷(以下、DNP)は、本人確認サービスに、「公的個人認証サービス(JPKI)」を活用して、スマートフォン上で非対面かつリアルタイムに本人確認ができる機能を追加し、新たに総合的なサービスとして提供することを発表した。本サービス第1号として、大和証券グループのCONNECTのスマートフォン用証券口座開設アプリに導入し、同社は5月26日に同アプリの提供を開始している。
「eKYC総合サービス」にJPKI機能を追加
「eKYC総合サービス」は、本人確認サービスとBPOサービスとで構成され、生活者が利用するアプリケーションの導入から審査業務までまとめて利用できるという。また、申込みから本人確認、サービス利用までを1つのアプリで実現できるため、利用者が操作しやすいサービスを提供している。今回、本「eKYC総合サービス」に、新たにJPKIの機能を追加し、リアルタイムでの総合的な本人確認サービスとして提供するという。
CONNECTの証券口座開設アプリへの導入について
従来の方式に加えてDNPが開発した「口座開設アプリ」を導入。生活者は本アプリを利用することにより、マイナンバーカードのICチップ内の電子証明書を利用し、口座開設申込みが可能になる。
また、2016年1月1日以降、新たに証券会社と取引する投資家は口座開設時にマイナンバーを証券会社に提供する必要があるが、「口座開設アプリ」を利用することで、マイナンバーの提供も同時に完了するという。
DNPは今後も「認証DX」で、リアルとデジタルがシームレスにつながる社会において、生活者が安心してセキュアに暮らせる顧客体験価値を提供し、2025年度に30億円の売上を目指すとしている。
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