Cloudflareは、Microsoft Azure Sentinel、Splunk、Datadog、およびSumo Logicとの新たな提携を発表した。
今回の提携・統合によって、セキュリティチームは、Cloudflare Logsが提供するインサイトをスタック全体に拡張できるようになったという。Cloudflareのセキュリティログは、Azure Sentinel、Datadog、Splunk、Sumo Logicに直接取り込むことが可能。その結果、セキュリティチームはCloudflareのインサイトを、より広範なインフラストラクチャを参照しながら確認できるとしている。
また、今回の統合により、Cloudflareで次の機能が利用できるという。
- 新しいデータセットからインサイトを獲得:ファイアウォールイベントやネットワークエラーログなどの新しいデータセットにCloudflareログを導入することで、ネットワーク全体のセキュリティの脅威とパフォーマンスを特定できる機能を提供
- 任意のストレージ先に対応し、場所を選ばずにログを記録:AWS、Azure、Google Cloudに対応してきたが、今後は業界標準のS3互換APIを使用し、Backblaze、DigitalOceanなどにも対応を広げる
- 新しいユーザーインターフェイス(UI)でデータを簡単に視覚化:Logs UIをゼロから再設計。新しいデザインでは、セットアップがより直感的になり、ユーザーが迅速かつ簡単に利用可能で、ユーザーエクスペリエンスもシンプルになっている
Cloudflareの共同創設者兼最高経営責任者(CEO)であるマシュー・プリンス(Matthew Prince)氏は、「企業のCISO(最高情報セキュリティ責任者)たちは、セキュリティチームに対して、インフラストラクチャ内の様々なアプリケーションやツールからインサイトを得るためだけに、役に立たない上にコストのかかる統合を構築するのではなく、セキュリティに集中することを望んでいます。私たちは、今回発表したトップアナリティクスプラットフォームと連携することによって、そのプロセスをより高速、簡単、安価にし、顧客に付加価値をもたらすことを実現しました。これによって、私たちは企業のセキュリティチームに対して、Cloudflare以外の部分も含めたスタック全体の可視性とセキュリティを強化するために必要なツールを提供できるようになります」と述べている。
【関連記事】
・Cloudflare、NVIDIAとの提携でエッジへのAI導入を促進へ
・Cloudflareが2020年度の決算を発表、4Q、通年とも収益は前年比50%増加
・Cloudflare、新型コロナワクチン接種のデジタル待合室サービスを発表