英現地時間8月3日、ソフォスはRefactrを買収したことを発表した。Refactr社は、2016年に設立されたワシントン州ベルビューを拠点とする非上場企業であり、「IT-as-Code(コードとしてのIT)」のプロセスを自動化する機能を提供し、チームの拡張性を向上させるという。
ソフォスの最高技術責任者(CTO)であるJoe Levy氏は、「第一世代のSOARソリューションのおかげで、サイバーセキュリティ業界は大きく前進しました。しかし、新しいソフトウェア企業が次々に誕生していることを受け、セキュリティソリューションも進化する必要があります。最近のサプライチェーン攻撃ではソフトウェア開発パイプラインが標的になることが増えてきています。したがって、防御する側はサプライチェーンの上流で攻撃に対抗するセキュリティを組み込む必要があります。セキュリティ業界は、SOARが今以上に高性能で汎用性のあるDevSecOpsソリューションへと成熟することを求めており、ソフォスによるRefactrの買収はその先駆けとなるでしょう。Refactrのソリューションを組み入れることで、ソフォスは、XDR製品とMTRサービスの基盤である適応型サイバーセキュリティエコシステムに、高度なSOAR機能を迅速に統合できるようになります。ソフォスは、ドラッグアンドドロップ操作が可能なものから、詳細なプログラムが可能なものまで、あらゆる種類の自動化されたプレイブックをお客様やパートナーに提供し、現在の多様なIT環境に対応できるように、テクノロジーアライアンスプログラムを通じてサードパーティソリューションとの広範な統合を進めていきます」と述べている。
Refactrの開発者とエンジニアのチームの全員はソフォスに参加し。ソフォスは、Refactrプラットフォームを今後も提供していくだけでなく、2022年の初めにSOARオプションの提供を開始する予定だという。
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