富士通とYE DIGITAL(以下、YEデジタル)は、3月10日に戦略的協業に合意したと発表した。協業は、「SAP ERP」のメインストリームメンテナンスが原則2027年に終息することにともない、製造業のDXの基盤となる「SAP S/4HANA」へのコンバージョンを支援することが目的。
協業では、富士通が有する「SAP S/4HANA」への移行手法の一つである「BLUEFIELD[※1]」コンバージョンをはじめとするSAP関連技術やノウハウと、YEデジタルが有する製造業への高い業務知見を駆使したコンサルティングノウハウを組み合わせ、両社で顧客の「SAP S/4HANA」への移行プロジェクトに対応する体制を構築する。さらに、顧客のニーズに合わせて、エンタープライズアーキテクチャ(EA)基盤である「SAP Business Technology Platform」に搭載されたデータ分析などの様々な機能を追加して提供するという。
両社は今後も、顧客のSAPビジネスパートナーとして、最新テクノロジーを活用した経営課題解決により、顧客ビジネスのDXの加速を支援するとしている。
[※1]BLUEFIELD:SNP(シュナイダー・ノイライター・アンド・パートナー SE)が開発したデータ変換プラットフォーム「CrystalBridge(クリスタルブリッジ)」を活用し、「SAP S/4HANA」への移行において、業務改革をともないながら移行可能な柔軟性とダウンタイムの削減が可能な移行方式
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