クラウド録画サービスを提供するセーフィーは4月8日、ミニストップ協力のもと、業務に関する実証実験を行ったことを発表した。
実証実験の目的としては、セーフィーのカメラとクラウド録画サービスを各種連携し、分析を実施。従来行ってきた、各店舗の運営を統括するSA(ストアアドバイザー)による店舗訪問とは異なる、新たな業務スタイルを創出するためだという。
実証内容としては以下の三点を実施。分析の結果、それぞれ業務の改善が図れたという。
- ショーケース内の「ホットスナック」の個体検知:画像解析データと連携することで、従来POSデータ単体では知り得なかった、調理商品の適切な数量の補充が可能に
- 「やみつキッチン」コーナーのエリア検知:発注データを把握できない調理商品について、エリア検知による分析により、適切なタイミングでの補充と余分な調理の防止が可能に
- 厨房内の「ホットスナック」調理作業の時間帯を分析:映像と店舗のコミュニケーションツールとの組み合わせにより業務を可視化。常時映像を確認する必要がなく、厨房エリアの調理業務の改善を実現
ミニストップ営業戦略チームの橋本弘毅氏によれば、映像分析によって個人の調理差なども把握でき、業務改善が図れることもわかったという。
今回ミニストップと協力したセーフィーは、今後も小売業において新たな業務スタイルの創出を支援し、現場DXを推進していくとのことだ。
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