NECは、全国にあるスギ薬局約1,500店舗のマスタ管理、仕入れ、発注といったマーチャンダイジング業務を行う基幹システムをアマゾン ウェブ サービス(以下、AWS)上に構築し、本格稼働を開始した。
今回NECは、AWSを活用してスギ薬局の基幹システムをクラウド環境に構築。同システムは、既存システムに比べて約40%以上の高速化を実現し、大量のデータの迅速な処理が可能になったとしている。
また、基幹システムのモダナイゼーションに併せて、Webサイトプログラミング言語のHTML5によるアプリケーション開発も行い、ユーザーの使用感も高めたという。本部や店舗にある約2,200台の業務用PC端末に加え、スマートフォンやタブレット端末といった約5,000台のスマートデバイスからもマーチャンダイジング業務を可能にした。在庫管理や発注、売上分析といった作業を場所の制約を受けずリアルタイムに確認・対処できるので、店舗運営の効率化につながるとしている。
今後もNECは、基幹システムのモダナイゼーションなど通じ、快適で心地よい顧客体験を生み出し続ける店舗運営の実現「Smart Retail CX」に取り組むという。
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