三井物産とKDDIは6月9日、人の流れを中心とした情報をAI分析/可視化できるデータプラットフォームの提供を行う「株式会社GEOTRA」を設立した。同社長には、三井物産出身で29歳の陣内寛大氏が就任。
三井物産とKDDIは2021年3月、AIやau位置情報を活用し、人々の移動手段・時間・目的などを把握・予測可能とするプラットフォーム・分析サービスを開発。上記サービスを、6月9日からGEOTRAが「GEOTRA地理空間分析プラットフォーム」として提供を開始する。
既に同プラットフォームによるデータを活用し、三菱地所と共同で丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)のMaaSや街の利便性向上に関する施策検討など、エリアの魅力向上に関する取り組みを開始しているという。また、渋谷区では同プラットフォームを、区の現状を可視化・分析する「シティダッシュボード」に活用している。
今後両社は、スマートシティ分野に加え、モビリティ、エネルギー、インフラ、エンターテインメント、ヘルスケアなどの領域におけるさらなる協業深化を目指すという。
GEOTRA概要
- 正式名称:株式会社GEOTRA(ジオトラ)
- 所在地:東京都千代田区大手町1-2-1 Otemachi Oneタワー6階
- 代表取締役社長:陣内寛大
- 事業内容:都市内人流およびその他情報を統合・可視化・分析するWEBシステム、およびコンサルテーションサービスの提供およびそれらに付随する事業
- 資本金:10億円
- 株主構成:三井物産株式会社51%、KDDI株式会社49%
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