Kaspersky(カスペルスキー)は、顧客やパートナーに同社製品やセキュリティ保証を提供するため、トランスペアレンシーセンターを新たに日本、シンガポール、米国の3ヵ所に開設したと発表した。
今回の開設により、今後同社のトランスペアレンシーセンターは合計7ヵ所になるという。この施設では、顧客やパートナーが同社のエンジニアリングやデータ処理方法について理解を深め、ソフトウェアのソースコードについてレビューすることができるという。
同社は、自社製品がどう機能し、どのようにエンジニアリングやデータ管理を実践しているのかを顧客企業やパートナーに伝えるための取り組みとして、2017年からGlobal Transparency Initiative(GTI、透明性への取り組み)を開始。必要な情報提供を行っているとのこと。
今回のトランスペアレンシーセンターの展開も、そうしたGTIの一環だという。トランスペアレンシーセンターは、顧客やパートナーのための施設で、同社製品のソースコード、ソフトウェアアップデート、脅威検知ルールのほか、同社の企業活動を確認することができる。
なおソースコードのレビューは同社の専門家によるガイドの下で行われ、参照目的でのみ提供するとのこと。さらにアクセスポリシーに則り、セキュリティ上の懸念がある場合にはソースコードレビューの依頼を拒否する場合もあるとしている。
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