日本オラクルは、組織による従業員エクスペリエンス向上の取り組みを支援するため、「Oracle Fusion Cloud Human Capital Management(以下、Oracle Fusion Cloud HCM)」の最新アップデートを発表した。
Oracle Fusion Cloud HCMは、採用から退職まで、人事プロセスを結び付けるソリューションだ。近年、従業員は自身のニーズを見直すことで、キャリア・アップの機会を提供し、従業員の意欲を高め、意見を聞き入れてくれる組織で働きたいと考えている人が多いとのこと。そこで同社は、こうした関心に応える上で重要となるのが、マネージャーと従業員の関係構築をサポートすることだという。
最新アップデートでは、チーム・メンバーのスキルを管理できるポータル、パフォーマンス評価機能、従業員の意見を集めるソリューションなどを新たに追加。マネージャーは、チームのエンゲージメントを向上させ、そのポテンシャルを引き出せるようになるとしている。アップデートの概要は以下のとおり。
チーム・スキル・センター
従業員スキルを把握、管理、育成するためのソリューション「Oracle Dynamic Skills」の新機能。チーム全体のスキル開発を一元的に確認、割り当て、管理できる場所をマネージャーに提供するという。会社のビジネス目標を達成するために必要なコアスキルと、各メンバーの役割に基づく固有スキルに関する知見を個人とチーム全体に提供。これにより、マネージャーは育成の課題を特定し、スキルギャップを埋めることができるとしている。
オールインワン評価
Oracle Performance Managementの新機能。マネージャーは、チーム全体を単一のビューで表示し、メンバーのパフォーマンスをターゲットレベルと照らし合わせて評価できる。すべてのチーム・メンバーと、コンピテンシーやパフォーマンス評点などの関連するパフォーマンス指標を単一のビューで表示。これにより、マネージャーは公平な評価を行うことが可能だという。
オラクル・タッチポイント
従業員エクスペリエンス・プラットフォーム「Oracle ME」に含まれる組織と従業員の信頼関係を構築・評価するソリューション。マネージャーは、従業員の感情を把握、追跡、対処できるという。タッチポイントでは、マネージャーと従業員が定期的にコミュニケーションを取れるチャネルを提供。マネージャーとチームの間に責任感と信頼感を生み出し、インクルーシブで協調的な職場環境を実現するとしている。
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