Apptioは、中部電力がITコストマネジメントの高度化・効率化のため、Apptioのソリューションを採用したと発表した。
中部電力グループでは、「お客さまサービスの変革」および「業務の変革」の2軸をDX戦略として掲げ、取り組んでいる。
そうした中、IT組織が管理すべきデータ構造が複雑化しているほか、中部電力の分社化による影響もあり、IT予算策定・期中管理・利用部門およびグループ会社への配賦・課金管理にかかる非効率性と業務工数が課題となっていたという。
そこでITコストマネジメントの高度化・効率化を目指し、ApptioのSaaSソリューションの導入を決定したとしている。
現在中部電力では、ITコストマネジメントにおける業務効率の改善と属人性の解消を目指して取り組んでいるという。手作業でのファイル集計によるITコストマネジメント手法から脱却し、TBMが提供するベストプラクティスに合わせて標準化した上で、Apptio上に段階的に実装する予定だとしている。
また中部電力は、最新のITコストとITサービスの利用状況のデータをApptio上に一元管理していくことで、可視化および分析効率の改善とデータ信頼性の向上を見込んでいる。
さらにApptioの活用を拡大し、TBMをベースとしたITコスト管理指標・KPIの整理を進め、ITコスト適正化にも取り組んでいくとしている。
中部電力のマネジメントサービス本部 ITシステムセンター長である内田忠氏は、今回の発表にあたり次のように述べている。
「ITコストマネジメントの高度化において、ITコストの見える化、管理業務の効率化、投資マネジメントを推進するためには、TBMのような概念を取り込むことが重要と考えています。そのためにTBMを実現するApptioの採用は我々のチャレンジの一つであり、導入して終わりではなく、使いながら価値を高めていきたいと考えています。本取り組みを成功させるためにも、Apptio社の今後の支援にも期待しています」
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