NTTデータは、4月1日より、BizXaaS Office(以下、BXO)の新サービスとして、リアルとデジタル双方のメリットを両立できるサービスソリューション「BXO Hybrid Workspace for Employee Experience」を提供開始する。
同サービスの第1弾として、「BXO Cross Reality」(XR分野)、「BXO Personal Assistant」(業務サポート分野)、「BXO Well-being」(メンタルヘルスケア分野)の3カテゴリー、4サービスを提供するという。
サービスの概要は以下のとおり。
1. BXO Cross Reality(XR)
リモートワークにより、以前社内で行っていた相談・報告・雑談がしにくくなり、コミュニケーション不足やストレスを感じる機会が増えているという。これらの課題に対し、XRの技術を用いてバーチャル(テレワーク)でもリアル(出社・対面)の時と同等もしくはそれ以上のコミュニケーションが取れる空間を提供。今回はこのカテゴリーから「Coome」を提供開始する。
Coome
メタバースオフィスを提供するサービスソリューション。デジタルのメリットを享受しながら、リアルのようなコミュニケーションをとることができ、デジタルのデメリットである孤独感などの課題を解消できる。オリジナルのバーチャル空間やリアルアバターなどでリアルを再現でき、同時翻訳機能や発話内容のテキスト表示機能などを搭載。業務の効率化、利便性の向上に貢献するという。
2. BXO Personal Assistant
AI・ナレッジシェアなどの技術を用いて情報を整理し、有益な情報をユーザーに提案することで業務効率化を支援。同サービスを利用することで、社内のステークホルダーのパーソナルデータを可視化し、一緒に働く人の業務内容・知見・人間性などを事前に把握できる。また、社内に分散している様々な情報が社内や各ユーザーに共有され、必要な情報をAIが適切に提案することで、業務の効率化を図ることが可能。今回はこのカテゴリーから「knowler」を提供開始する。
knowler
エンタープライズサーチやソーシャルネットワーキングサービスだけでは足りない機能を補完し、自身に知見のない課題に直面した場合やプロジェクト開始初期の漠然とした状態において、「社内ノウハウの探索」や「対応可能な社内人材の探索」が行われ、確認できる。有識者・適任者へシームレスにアクセスし、ヒアリング・連携できる機能で、スムーズな業務進行をサポートするという。
3. BXO Well-being
業務状況(AP利用状況/残業状況など)や生体情報(体温、心拍、発汗量、声色など)から業務負荷、メンタル状態を可視化。社員個人および社員間の健康管理・メンタルケアを行うことができ、従業員が心身ともに健康で安心して仕事に取り組める環境作りを支援するという。今回はこのカテゴリーから「MIMOSYS」と「Qasee」を提供開始する。
MIMOSYS
無自覚で行われる声帯の不随意反応に着目し、声の周波数の変動パターンなどから心状態を分析し可視化。本人も気づきにくい声の状態を可視化する音声解析エンジンを搭載し、声帯の不随意反応による音声の周波数特性などを解析できる。これにより、従業員の高ストレス状態に気づくことができ、適切なケアを行うことで業務の生産性低下や休職などの状態へ陥ることを防ぐとしている。
Qasee
従業員が業務中に操作したキーボードやマウス、利用したAPなどのデータを収集し、可視化。また、収集したデータから自身の業務状況が可視化され、業務状況に関する分析レポートが出力される。レポートを活用することで自身の業務内容を見直し、効率的な業務につなげられるという。
また、これらのレポートはマネージャーが確認、社員の業務量や負荷を定量的に把握できる。組織内で利用されているアプリケーションが可視化されることで、必要とされている社内APや、改善すべき業務を把握でき、社内システムや制度の改善につなげられるとしている。
NTTデータは今後も、同ソリューションの充実、機能拡張などを予定しているという。
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