SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZineニュース

レジリエンシーを重要視するも現状とギャップ──SAS調査レポート

 SAS Institute(以下、SAS)は、レジリエンシー(回復力)に関するグローバル調査を企業のエグゼクティブ2,414人(そのうち日本の回答者は249人)に対して実施し、その結果を発表した。

調査の対象者と結果

 同調査は、従業員100人以上の企業におけるエグゼクティブが対象。回答者のうち、70%が自国経済の将来について楽観的であり、現在、80%がレジリエンシーの計画や戦略に投資していることがわかった。

 しかし、同調査を通じて、エグゼクティブがレジリエンシーを重要視していることと、実際に組織がどの程度レジリエンシーを備えているかとの間に、ギャップが存在することが明らかになったという。

 日本においても同様のことがいえるとして、日本のエグゼクティブの87%は、レジリエンシーを非常に重要、または少なからず重要と考えているにも関わらず、自社がレジリエンシーを備えていると考えている割合は27%に留まっている。世界のエグゼクティブと同様、期待と現状の間にギャップが生じているという。

 現時点ではギャップが存在しているが、ビジネスリーダーの74%は、自社のレジリエンシーの構築に自信をもっており、適切な助言が得られればギャップを解消できると考えている。一方、日本のビジネスリーダーの71%は、自社が効果的なレジリエンシー戦略を実装するには、ガイダンスが必要であると認めているとした。

5つのレジリエンシー・ルールとデータ・アナリティクスの必要性

 SASは、ビジネス・レジリエンシーを維持・強化するために必要な5つのルールを明らかにした。

  1. スピードと機動力:市場の状況の変化に迅速に適応する
  2. イノベーション:データ主導のインサイトを通じて、進歩を加速させる
  3. 公平性と責任:革新と並行して、転換的テクノロジーの設計、開発、利用において倫理的基準を確実に適用する
  4. データカルチャーおよびリテラシー:組織全体にデータリテラシーを浸透させるデータドリブンのフォーカスを構築する
  5. 好奇心:調査の力を活用し、イノベーションと影響力を促進するインサイトを導く

 同調査では、5つのレジリエンシー・ルールによって、エグゼクティブがそれぞれの分野にどのように優先順位をつけ、実行しているかを調査したという。

 日本のエグゼクティブは、レジリエンシー・プランニングでは5つのルールすべてを考慮することが重要だと考えていることが明らかになり、日本企業は、1つのルールを優先するために別のルールを犠牲にすることを避けるべきであると考えられる。5つのルールの中では、「スピードと機動力」が競争力維持のために「最も重要」とみなされているという。

 また、同調査から得られた重要なポイントとして、レジリエンシー・ルールの実装においてデータとアナリティクスが果たす重要な役割が挙げられる。日本のビジネスリーダーの80%以上が、レジリエンシー・ルールの実装にはデータとアナリティクスが不可欠であると回答した。

 世界のレジリエンシーの高い経営者のほぼ全員(96%)が、意思決定に必要な情報として、社内外のデータとアナリティクスを利用しており、これは変化を乗り越え、事業継続を確保するための重要なポイントとなっている。また、世界のレジリエンシーの高い経営幹部は、レジリエンシーの低い経営幹部よりもデータツールを導入しているという。

レジリエンシー指数を導入

 同調査においてSASは、エグゼクティブの優先事項や投資対象として、レジリエンシーがどのような位置づけにあるかを把握するため、レジリエンシー指数と呼ばれる評価手法を作成。回答者を3つのカテゴリーに分類した。

  • 高レジリエンシー:26%(世界)/9%(日本)
  • 中レジリエンシー:54%(世界)/46%(日本)
  • 低レジリエンシー:20%(世界)/45%(日本)

 それぞれのビジネス慣習を比較すると、レジリエンシーの高い経営者は、構造化された戦略を持つことは、混乱に対処するだけでなく、ビジネスの安定に一役買っているため、不可欠だと考えている。レジリエンシー戦略は、雇用実績や消費者からの信頼などの主要なビジネス指標にも影響を与えるという。

【関連記事】
SAS、「SASハッカソン2023」への参加登録を開始 アナリティクスに関心を持つすべての人が集結
塩野義製薬とSAS、医薬品開発のためのデータ解析コンサルティングサービスを開始
SASとSingleStore、データドリブンによる生産性向上を支援するソリューション発表

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
この記事の著者

EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/news/detail/17623 2023/04/13 14:45

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング