SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Data Tech 2024

2024年11月21日(木)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

EnterpriseZineニュース

「Domo.AI」提供開始、創業者ジャシュ・ジェイムズ氏来日で事業戦略示す

 2023年9月21日、Domoは事業戦略説明会を開催した。

 「Domopalooza Japan 2023」の開催にともない来日した、Domo 創業者 兼 CEO Josh James(ジャシュ ジェイムズ)氏は「13年前ほどにある金融機関のCFOと話したときデータに興味はないと言っていたが、他の社員はデータを毎日見たいと話しにきてくれたことを憶えている。今となっては多くの方がDomoを使ってミーティングを行ってくれており、CO2排出量の可視化にも活用されるなど、組織のすべての方に必要なデータをリアルタイムで提供できる」と話すと、生成AIを活用する上でもデータが集約されていることは重要だとする。

Domo 創業者 兼 CEO Josh James(ジャシュ ジェイムズ)氏
Domo 創業者 兼 CEO Josh James(ジャシュ ジェイムズ)氏

 また、同社の日本法人においては、「人材育成プログラム」「新たなライセンスの導入」「Domo AI」の3つを柱にして事業を展開していくという。新たな教育プログラム「データアンバサダー育成プログラム」では、事業部門側の担当者が経営者やIT部門と“会話ができる”ようにトレーニングを用意しており、昨年だけでも教育プログラム「Domo University」を利用して6,042名が受講しているなど「政府の動きを含め、ようやく人材育成に火がついた状況だ」とドーモ プレジデントジャパンカントリーマネージャー 川崎友和氏は述べる。

[画像クリックで拡大]

 また、これまでユーザー単位で課金するライセンス体系を敷いていたが、従量課金のコンサンプションモデルへと価格戦略も刷新したと強調。加えて、生成AIを含めた主要AIプラットフォームの価値を高めるためにDomo.AIを展開していき、将来的には自然言語で必要なデータを活用できるようにしていきたいという。

ドーモ プレジデントジャパンカントリーマネージャー 川崎友和氏
ドーモ プレジデントジャパンカントリーマネージャー 川崎友和氏

 ベータ版を含めた利用可能なAIに係わる機能として下図を示すと、今後はHugging FaceやAmazon Sagemakerなどのコネクターの用意、機密データの検出機能やテキスト要約機能、SQLエディタなどのリリースを予定しているとした。

[画像クリックで拡大]

 ドーモ ビジネスアナリスト 塩谷風氏は「チャットを通じた体験が重要になる」として、チャットでの自然言語による問い合わせからのデータの取得、グラフを交えた回答が得られる形を模索しているとした。なお、9月21日からDomo.AIの日本語版は公開されている。

ドーモ ビジネスアナリスト 塩谷風氏
ドーモ ビジネスアナリスト 塩谷風氏

 次に、Domoを活用している企業としてソニー銀行 データアナリティクス部長 伊達修氏が登壇すると「データが散在し、管理が属人化するなどの課題があった」とDomo導入前の課題を説明。2019年に導入してからは営業データの日次化、社内説明会での啓蒙などによりユーザー数を増やすことができているという。「月に一度の経営層への説明に際しては、導入前はExcelによる手作業でデータを集計・整形するなど約1週間ほどかかっていた。Domoを導入してからは日次更新が可能になり、経営層がデータを見る頻度も増えた」と同社データアナリティクス部 佐藤加奈子氏。利用画面の改修も継続的に重ねており、ユーザーへの定着化が上手くいっていると話す。

(左から)ソニー銀行 データアナリティクス部長 伊達修氏、同部 佐藤加奈子氏
(左から)ソニー銀行 データアナリティクス部長 伊達修氏
同部 佐藤加奈子氏

 伊達氏は「Domoの利用拡大と業績拡大に相関関係も見受けられ、経営層からも効果に係わるポジティブ声が聞こえてくる」と強調すると下図を示し、今後は各部門に分析機能を委譲するフェデレーション型組織への転換を目指していくとした。

各部署での活用の幅も広がっている
各部署での活用の幅も広がっている
[画像クリックで拡大]

【関連記事】
敷島製パン、「Domo」活用で営業担当者の暗黙知・活動内容など可視化
岩手県観光協会、データマネジメントプラットフォームにDomoを活用 観光DX推進目指す
日本サニパック、ビジネスモデル変革に向けDomo導入 「データアンバサダー」がデータ活用推進も

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
この記事の著者

岡本 拓也(編集部)(オカモト タクヤ)

1993年福岡県生まれ。京都外国語大学イタリア語学科卒業。ニュースサイトの編集、システム開発、ライターなどを経験し、2020年株式会社翔泳社に入社。ITリーダー向け専門メディア『EnterpriseZine』の編集・企画・運営に携わる。2023年4月、EnterpriseZine編集長就任。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/news/detail/18455 2023/09/21 19:15

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング