2023年12月11日、Asia Web3 Alliance Japan(以下、AWAJ)は、設立発表会を開催した。
AWAJは、2023年11月に正式に一般社団法人化した団体であり、国際市場のWeb3とブロックチェーン市場へと進出したい企業・団体などをサポートすることが主眼に置かれている。56名のボードメンバーのうち40名が海外メンバーと外国人会員を据えていることが特徴であり、以下5つを含む16以上の委員会も設けているという。
- 日本ステーブルコイン小委員会
- 日本投資家小委員会
- グローバル投資家小委員会
- 日本NFTプロジェクト小委員会
- 日本取引所小委員会
Asia Web3 Alliance 日本 代表取締役社長 兼 NFTStudio24 - ICP BLOCKCHAIN 共同創業者 Hinza Asif(アセフ ヒンザ)氏は、「日本のWeb3産業をグローバルに打ち出していくため、素晴らしいボードメンバーを用意した」として、以下の参画メンバーを公表した。
- Leo Mizuhara(Hashnote創業者 兼 CEO)
- 中西威人(CROSSTECH DMCC 共同創業者)
- Sandy Carter(Unstoppable Domains COO)
- Luke Soon(PwC Singapore パートナー)
- Aishwary Gupta(Global Head Payment & FinTech/Ecosystem BD Head India, Polygon Labs)
- Brian McGleenon(Yahoo Finance | The Crypto Mile ホスト)
- Nicole Chan(Taiwan Association for Blockchain Ecosystem Innovation 名誉会長)
- Morten Rongaard(Reality+ 創業者 兼 CEO)
- David Palmer(PairPoint チーフ・プロダクト・オフィサー | Vodafone Business ブロックチェーン・リード)
- Jamie Kingsley(The PR Genius COO 兼 共同創業者)
CROSS Value Chain 共同創業者 中西威人氏は、「Web3ビジネスやプロジェクトはシンガポールや香港での展開が好まれ、日本人の存在感のなさを実感してきた」と話す。日本のWeb3エコシステム、公的機関、民間企業を巻き込んでいくとしており、既にいくつかの都道府県知事にも正式な招待状を送っているとする。海外からの投資や企業設立に門戸を開かなければWeb3大国になることはできないと指摘すると、「アライアンスの活動を通し、Web3における日本の経済状況に貢献したい」と語った。
続いて、CROSS Value Chain 共同創業者 谷本祐真氏がステーブルコインやトークン化の価値の重要性について触れると、「ドルペッグのステーブルコインが国際経済下で多く見受けられる中、日本円ペッグの普及に関しては課題が散見されるが可能性も大きい。AWAJでは、外資の重要性を広く理解していただき、投資家の参入を促進していきたい」と話す。
なお、AWAJでは情報技術およびブロックチェーン分野に係る、学生交流プログラムとWeb3ハッカソンを開催するという。東京や名古屋、福島、石川、京都をはじめ、西日本地域にある48校の大学からも参画予定だとしている。