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NEC、PagerDuty Operations Cloudでインシデント対応負荷を削減 解決までの時間が半減する見込み

 PagerDutyは、NEC(日本電気)によるPagerDuty Operations Cloudの導入事例を公開した。

 NECは、セキュリティ対策を含め、社内システムの運用業務の効率化を図り、人ならではの付加価値を生み出せる本来の業務にフォーカスできる体制構築の一環として、PagerDutyの導入を決定したと述べている。

導入効果
  • 一次対応における業務負荷を軽減
  • アラート件数が約70%減少
  • インシデントの解決までにかかる時間が半減する見込み
  • ServiceNowとの連携による運用の高度化
PagerDuty Operations Cloudの導入理由

 PagerDutyの導入前は、膨大な数のシステムから大量のアラートが発報され、対応の優先度や対応策を人間が判断し、手作業で処理していたという。また、詳細な対応履歴や進捗状況を速やかに把握することが難しく、業務が属人化してしまい、改善点を分析することも困難な状況だったという。

 PagerDuty Operations Cloudの導入理由は、システム障害につながるアラートだけを自動的に切り分けできることから、緊急度に応じて適切な担当者をアサインし、一次対応における業務負荷の軽減が期待できたからだとしている。

 実際、オペレーターの画面に上がってくるアラート数が約70%削減され、運用の手間が大きく軽減された効果として、インシデントの解決までにかかる時間が少なくとも半減することが見込まれているという。また、ITサービスマネジメント(ITSM)ツールとして利用しているServiceNowとの親和性の高さも、導入決定の決め手になったと述べている。

今後の展望

 インシデントの一つひとつの対応履歴を精査し、ナレッジを活用することにより、ビジネスインパクトの少ない軽微なインシデントへの対応を減らし、緊急度の高い重要なインシデント対応へ集中できることが期待されているとしている。また、その他の施策との組み合わせにより、これまで人手がかかっていた分野の自動化を進め、インシデント対応にかかる時間の短縮も目指しているという。

 今後、NEC社内にある約1,000のシステムに段階的に適用し、インシデント対応の効率化と高度化を加速させ、運用工数の削減を目指し、人ならではの付加価値の創出を推進していくことが計画されていると述べている。

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