Blue Yonderは、米国One Network Enterprises(以下、One Network)を約8億3900万ドル(約1270億円)で買収する契約を締結した。今後、One Networkのデジタルサプライチェーンネットワークと、Blue Yonderのサプライチェーン機能を組み合わせることで、次のようなエコシステムを実現するという。
- マルチティア(多階層)の顧客から輸送業者、サプライヤー、サプライヤーのサプライヤーに至るまで、複数企業間の最適化・オーケストレーションを実現
- 顧客は注文計画フェーズから実行フェーズに移行でき、注文入力から取引を開始するまでのタイムラグを短縮。自動化や生成AIの活用により、複数企業にわたるエコシステム内の必要なデータにアクセス可能
- サプライチェーン全体にわたるリアルタイムの可視性により迅速な対応が可能
- 異なるデータのサイロを統合することでサプライチェーン全体の把握が可能。提案型のリアルタイム意思決定技術によって自動的に最適化し、実行可能
また、輸送業者とサプライヤーは、出荷スケジュール管理、輸送状況の追跡と予測、定時配送状況のリアルタイム可視化、イレギュラー管理機能など、それぞれのニーズに合わせて設計されたサービスを活用できるようになるとしている。
なお、買収の完了は、通例の前提条件の適合、必要な規制承認などを含み、2024年度第2四半期をめどに予定されているという。
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