日本オラクルは2024年8月7日、群馬県富岡市(以下、富岡市)が利用する14業務の基幹システム群を「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」基盤のガバメントクラウドに移行し、2024年7月に稼働開始したと発表した。
今回稼働開始した基幹業務システムは、法律で定められた自治体システムの標準化対象20業務のうち、住民基本台帳、固定資産税、個人住民税、法人住民税、軽自動車税、国民年金、国民健康保険、後期高齢者医療、介護保険、障害者福祉、健康管理、児童扶養手当、子ども・子育て支援、印鑑登録の14業務を対象としているという。また、これらの基幹業務システムのアプリケーションは、ジーシーシー(以下、GCC)が開発・提供したとのことだ。
富岡市は、各業務の担当者を含め約60名の職員が参加し、システム標準化およびガバメントクラウド上への環境構築に着手。運用テストを経て、14業務の基幹システムがガバメントクラウド上で本番稼働したという。移行においては、日本オラクルのコンサルティング・サービス部門が支援している。なお、富岡市はOCIを基盤としたガバメントクラウドへの移行を実施し、本番稼働した初めての団体とのことだ。
同市は2025年度末までに、標準化対象全20業務のうち、システム未導入の2業務を除く、18業務を標準化対応する計画だという。
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