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Box、AIエージェントをノーコードで作成・展開できる「Box AI Studio」など発表

 Boxは、AIを活用した一連のイノベーションを発表した。

 2025年1月に提供が開始される「Box AI Studio」では、企業がコンテンツにAIを適用する際のカスタマイズ性とコントロール性を強化することが可能。管理者はAI Studioを使用して、Boxのパートナー一覧から最適なAIモデルを選択してカスタムプロンプトとパラメータを微調整するだけで、業界固有のニーズやワークフローに基づいた自社のBox AIエージェントをノーコードで作成できるという。このBox独自の柔軟性を活かして、企業は様々なAIパートナーのAIモデルを組み合わせ、固有のユースケースのニーズに対応するようにカスタマイズされた特殊なAIエージェントを、安全性と権限管理された状態で展開できるようになるとしている。

 管理者はBox AI Studioを次のように活用できる。

  • 組織全体のワークフローを大幅に改善する優れたBox AIエージェントの作成、テスト、導入
  • シンプルなドロップダウン式のメニューで、様々な最先端AIモデルをシームレスに切り替え
  • カスタムプロンプトを開発し、特定のタスクや部門のパフォーマンスを向上
  • モデルパフォーマンスデータを追跡、分析することで、各ユースケースで最適な結果が得られるAIモデルを決定
  • ユーザーの権限を設定してアクセスを制限することで、インテリジェントソリューションの使用やカスタマイズが可能な組織内のユーザーをシームレスに管理
  • サービスを中断することなく、Box AI Studioを既存のテクノロジースタックやワークフローと簡単に統合

 また、11月13日よりベータ版の利用が可能な「Box Apps」は、企業内の各所に存在するコンテンツ中心のビジネスプロセスを管理するインテリジェントなアプリケーションを作成できるノーコードソリューション。Box Appsを使用して、機能豊富なダッシュボード、カスタマイズされたコンテンツビュー、ワークフロー自動化機能などを備えた用途に応じたアプリケーションを作成できるという。特に、AIを利用したメタデータ抽出機能は、コンテンツ中心のビジネスプロセスの運用に貢献するとしている。

 Boxは、複雑なワークロー自動化ソリューションの開発を支援するために、ベータ版の利用が可能な「Box Forms」と「Box Doc Gen」という2つの新機能も発表。Box Formsでは、効果的なウェブおよびモバイル向けフォームの作成や公開を簡単に行えるという。Box Doc Genでは、フォームやサードパーティ製アプリ、カスタムアプリ、メタデータからデータを抽出して自動的にカスタムドキュメントを作成し、Boxに保存可能。このツールをBox Apps、Box Relay、Box Signと組み合わせることで、便利な統合型ワークフロー自動化ソリューションをBox Platform上に構築できるとしている。

 加えて、高度なデータセキュリティとコンプライアンスを扱う新機能として、「Box Archive」と「Box Content Recovery」も発表。コンテンツの長期保全を簡単に行えるBox Archiveは、企業における法規制とコンプライアンス義務の遵守に役立つとしている。Content Recoveryは、ランサムウェア被害から迅速かつ正確にコンテンツを復旧するという。

 また、新たに「Enterprise Advancedプラン」を発表した。これは、顧客が1つのパッケージでインテリジェントコンテンツ管理プラットフォームのすべての機能を利用できるプランだという。なお、新しいEnterprise Advancedプランは、1月から購入可能になる予定としている。

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