デンソーホールディングスは、フューチャースタンダードの全株式を取得し、同社をグループ企業とした。
これにより、同社グループは2025年1月1日付でフューチャースタンダードの新たな経営体制を発足させ、公共社会インフラ領域をはじめとした付加価値の高いAI活用ソリューションの強化を図っていくという。
新経営体制について(2025年1月1日付)
フューチャースタンダードは、次の新体制のもとでさらなる成長を目指すとしている。
- 代表取締役:岡寛氏
- 取締役:金田卓士氏
- 取締役:鳥海哲史氏
- 取締役:小川雄毅氏
シナジー創出に向けた展望
- 公共インフラ領域での予兆保全・スマートメンテナンス強化:デンソーグループが有する設備エンジニアリングノウハウとフューチャースタンダードの映像解析AIを組み合わせることで、道路・橋梁・上下水道・エネルギーインフラなどの点検・保守業務を効率化。これにより、インフラのライフサイクルコスト削減、故障予兆検知によるダウンタイム低減、安全性と信頼性の向上を実現するという
- 工場・ビル施設運用の高度化・省エネ・省人化:電気、空調、給排水衛生、防災設備などの設計・施工・維持管理で築き上げた知見と、フューチャースタンダードのAI分析基盤を用いることで、映像・センサー情報を組み込み、運用状況を最適化。省エネルギーや人手不足対策、効率的な維持管理体制の確立など、施設運用に関するあらゆる課題に対応するとしている
- 安心・快適な社会基盤づくりへの貢献:AIによる異常検知、防犯防災への迅速な対処、利用者利便性向上のための行動分析など、映像解析技術による高度な機能をインフラ・設備領域へ統合。公共施設、商業施設、工場などで、安全・安心・快適な利用環境を提供し、持続可能な社会インフラの構築に寄与するという
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