日立製作所は、SOAプラットフォーム製品「Cosminexus V8」の機能強化版を2010年1月28日より販売開始する。市場におけるクラウドニーズの高まりに応えるべく、仮想化やシステム連携に関する機能を強化した。
仮想化関係では、アプリケーションサーバ製品「uCosminexus Application Server」に、業務アプリケーション単位で仮想サーバを一括構築したり、各種インフラのパラメータ設定を自動で行う機能を搭載した。従来、仮想サーバ1台ごとに行なっていた各種作業を一括自動化することで、作業負担や設定ミスの懸念を大幅に軽減する。
また、業務アプリケーションと仮想サーバの対応関係を可視化し、各種操作をコンソール上から行なえるようにするなど管理機能の強化も行なっている。JP1との連携によって、仮想サーバのスケーリングや起動停止なども可能になる。
将来的なシステム間接続の多様化や業務データの大量化などに対応するための各種機能も強化している。例えば、SOA実行基盤製品「uCosminexus Service Platform」では、メインフレームなどの既存システムと新規業務システムへの連携を「サービスバス」で容易にしているほか、「SAP ERP6.0」もWebサービスでの接続が可能になった。
その他、大量のメッセージ処理が可能な「サービスバス」や各種アダプタ・BPELなどを提供することによって、データ制御ロジックや入出力処理を独自開発せずにすむようになっている。
なお、同社では2010年2月25日に関連製品のセミナーを開催する予定だ。詳細は、Webサイトを参照されたい。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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