サッポロホールディングスは、新たに再設計されたデータ統合プラットフォームの一部としてQlikを導入した。
これにより、ビジネスの課題解決に向けてリアルタイムでデータを活用できるようになり、迅速で信頼性の高い意思決定が可能になったとしている。なお、サッポロは新たなプラットフォームの稼働開始を2025年1月27日に発表している。
サッポロは、ビジネス環境の分析や意思決定の最適化を図るためにデータ統合プラットフォームの構築を進めており、Qlikの導入前は、データ連携開発に要するコストの増大がボトルネックだったという。
開発にあたっては、データを連携するシステムやテーブルごとに、緻密な設計・開発・テストを外部ベンダーへ発注する必要があり、膨大なコストと時間が見込まれていたとのことだ。また、基幹システムへの影響を最小限にするためデータの更新が1日1回の夜間バッチ処理に限られていたという。その結果、リアルタイムの分析と利活用に必要なデータ品質要件を満たせない場合があったとのことだ。
Qlikの主要モジュールである「Qlik Talend Cloud」がサッポロのデータ基盤システムに導入されたことで、データを常に最新の状態に保ち、社内で簡単にデータ連携モジュールを開発できるようになり、従来の課題が解決されたという。Qlik Talend Cloudが有するChange Data Captureテクノロジーにより、業務のピークタイムでも基幹システムに過剰な負荷をかけることなく継続的に同期・更新できるようになったとしている。
サッポロは、2025年6月に営業領域、物流領域、財務領域に統合データプラットフォームを展開し、将来的には全社的なデータ民主化を加速させていく予定だという。
【関連記事】
・AI・データ業界に変革をもたらすテーマは「真正性」「適用価値」「エージェント」──Qlik予測
・3割の日本企業がAIの信頼性が原因でAIプロジェクトに失敗 グローバルより高い傾向に──Qlik調査
・「日本語で非構造化データを活用可能な形に」QlikのCEOが来日、日本向け特化のソリューションを発表