クラウドストライクとマイクロソフトは、サイバー脅威アクターの識別および追跡の方法に関して、セキュリティベンダー間での明確性と連携を実現するために共同での取り組みを発表した。
両社は、同取り組みを通して、サイバー脅威インテリジェンスにおける共通マッピングシステムを開発。これにより、単一の命名基準を強制しなくても、各ベンダーエコシステム間での攻撃者の識別子を結びつけることが可能になるという。
このようなマッピングにより、攻撃者の名前付けに関する曖昧さが軽減されるため、防御側はより確信をもって意思決定を行い、複数のソース間の脅威インテリジェンスを相関付け、実際の被害が生じる前に脅威アクターの活動を阻止できるとしている。マッピングによって、「COZY BEAR」や「Midnight Blizzard」などの様々な呼び名を関連付けられるため、異なる分類方法にわたって脅威への対応を統一できるとのことだ。
同取り組みでは、まず両社のアナリストが主導して、脅威リサーチチームの間で攻撃者の名称を統一するという。この取り組みを通して、両社は既に80を超える攻撃者に関する命名の重複を解消しているとのことだ。今後も、引き続き連携してこの取り組みを拡大し、ほかのパートナーにも参加を呼びかけ、グローバルなサイバーセキュリティコミュニティに向けた共通の脅威アクターマッピングリソースの提供と維持を目指すとしている。
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