Rubrikは、「Rubrik Agent Cloud」が「Microsoft Copilot Studio」と連携し、エンタープライズ向けAIエージェントの導入を加速すると発表した。
Rubrik Agent Cloudは、監視・ガバナンス・修復に対応した機能を提供するもので、大規模なエージェント導入にともなうリスク低減を実現するという。Microsoft Copilot Studioで構築したエージェントが本番環境で稼働する際に、OneDriveやSharePointを含むMicrosoft 365環境全体で、エージェントのアクセス管理を可能にするとのことだ。新たなエージェントも自動的に検出・監視・保護するため、コントロールとコンプライアンスを維持しながらAI活用を拡大できるという。
Rubrik Agent Cloudは、以下のような機能をCopilot Studioユーザーに提供するとしている。
Agent Monitor(エージェント監視)
- Microsoft 365やCopilot Studio、またはAzure上で構築されたカスタムエージェントを自動で検出
- Microsoft Copilot Studioを対象に、アクティブなエージェントを自動で検出・マッピング
- Azureネイティブログを含む様々なログを使用し、エージェントの動作やデータアクセスを継続的に監視し、データ、アイデンティティ、アプリケーションの各コンテキストを含む書き換え不可な監査証跡を保持
Agent Govern(エージェント制御)
- エージェントの使用状況を追跡し、プロンプトに対するパフォーマンスを評価し、破壊的または望ましくないアクションを制御するためのツールを提供
- エージェントの振る舞い、アクセス権限、アクションに関するポリシーをリアルタイムに定義・適用
- エンタープライズのIDシステムとの統合が可能な一元管理ツールにより、安全でコンプライアンスに準拠し、適切に管理されたイノベーションを支援
Agent Remediate(エージェント修復)
- 2025年8月に発表された「Agent Rewind」は、Rubrik Security Cloudと連携し、望ましくないまたは破壊的なアクションに対し、正確な時間と影響範囲でのロールバックを実現するソリューションを提供
- オブザーバビリティ(可観測性)にとどまらず、Copilot Studioユーザーがダウンタイムやデータ損失なく、望ましくないあるいは破壊的なアクションを即座に元に戻すことを可能に
- エージェントが実行した変更を選択的にロールバックすることで、重要なデータやシステムの継続的な保護と、書き換え不可能なリカバリを実現
Microsoft Copilot Studioに対応したRubrik Agent Cloudは、Rubrik Agent Cloudの一部として、限定的な早期アクセスプログラムを通じて一部の顧客に提供されているとのこと。現時点では、Rubrik Agent Cloudのすべての機能が利用可能なわけではないという。
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