富士通と第一ライフグループは、量子技術の保険分野への適用を見据え、資産運用業務の高度化に向けて2026年4月から2027年3月まで共同研究を実施すると発表した。
同研究では、第一ライフグループ傘下の第一生命保険における資産運用業務の実務課題を起点に、両社が共同でリスクとリターンのバランスや負債特性を踏まえた複数の資産クラス(株式・債券・オルタナティブ資産など)への投資比率を最適化する量子アルゴリズムの設計・開発、および量子コンピュータシミュレータや量子コンピュータを利用した性能検証などを行う予定だという。第一生命保険は、約30兆円規模の資産を運用しており、仮に最適化により+1bp(一万分の一)でもポートフォリオのリターンが改善する場合、+30億円(=30兆円×1bp)のリターン向上効果が見込まれるとしている。
資産配分の意思決定では、リスク・リターンのバランスに加え、負債特性、規制要件、資産ごとの投資制約など、複雑な条件を同時に考慮する必要があるという。両社は、膨大な経済変動シナリオのもとで、これらの条件を踏まえた評価をより多面的かつ効率的に行い、最適な資産配分戦略の調査・分析を目指すとのことだ。
両社は、将来的には保険分野へも適用可能な量子技術の実現を検討していくという。
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