発表によると、6UのSIGMABLADE-Mシャーシに収納可能なUPS(無停電電源装置)ユニットやテープバックアップ装置などを製品化。これにより、サーバやUPS、バックアップ装置など、システム統合に求められる製品を1つのブレードシャーシに集約することが可能になった。設置スペースの削減につながるとともに、ブレードシステム全体の運用性向上や省電力化を実現するという。
今後、周辺装置との柔軟な接続を実現する「IO共有スイッチ」や、統合管理ソフトウェア「WebSAM SigmaSystemCenter3.0」を市場に投入し、ブレードシステムを強化していくとしている。
SIGMABLADE-M専用UPSユニットは、小型のブレードシャーシ「SIGMABLADE-M」に収納可能なUPSユニット。ラックスペースを占有することなく、ブレードシステムの停電対策など、電源のリスクに備えることが可能。ニッケル水素バッテリを採用しており、鉛バッテリを使ったUPSと比べて、小型・軽量化、長寿命、充電時間の短縮などが実現されているという。
同時に発表された、テープブレード「AT101a」は、LTO4対応のブレードシャーシ内蔵型テープ装置。非圧縮データで最大800GBをバックアップ可能になっている。
また、SIGMABLADE-M専用IO共有スイッチは、ブレードシャーシ内外のさまざまな機器を接続可能とするもので、2011年4~6月に製品化される予定。この製品に搭載している拡張カード(FCカード、SASカード等)を、ブレードシャーシ内の複数のブレードサーバで共有することが可能。さらに、構成の変更をソフトウェアで行うことができるため、柔軟な運用を実現するという。
統合管理ソフトウェア「WebSAM SigmaSystemCenter」において、SIGMABLADEとの連携機能やリソース管理機能を強化した製品も、やはり2011年4~6月に製品化予定。「IO共有スイッチ」と併せて利用することで、ブレードシステムの可用性・運用性を向上することが可能だという。
さらに、今回強化した製品などをセット化した「SIGMABLADEシステム統合基本セット」の製品化も発表された。SIGMABLADE-Mに運用管理ソフトウェアSigmaSystemCenterとUPSユニット、L3スイッチ、電源・ファンユニットなどをセットにしたもので、CPUブレードやストレージなどを追加してシステムを構成することになる。