両社による計画には、SAPソフトウェアのためのユーザー指向アプリケーションの開発や顧客のITランドスケープに影響を与えないクラウドコンピューティングや仮想化への取り組みが含まれているという。
この計画は、アプリケーション開発プロセス全体を簡素化することにより、.NET開発者がより簡単に、SAPソフトウェアのビジネスプロセスを利用および拡張できるようにするというもの。今回の取り組みは、SAPとマイクロソフトの開発者の環境を再定義するものだという。
両社は、SAPが今後発表するランドスケープ管理ソフトウェアとMicrosoft System Centerおよび Microsoft Windows Server Hyper-V技術との統合を予定しているという。
発表によると、両社のめざすものは、多くの.NET開発者がSAP NetWeaver Gatewayの技術を使って、SAPビジネスソフトウェアの特別な知識がなくてもSAPアプリケーションに簡単にアクセスできるようにすることだという。緊密な統合によって、SAP Business Suiteアプリケーションを利用し拡張することができる.NETアプリケーションが生まれることが期待されているようだ。
予定されている新たな相互運用範囲は下記の通り。
・Visual Studio integration:両社は、SAPシステムとVisual Studioおよび .NET Frameworkの今後のバージョンとの統合によって、開発生産性の飛躍的な向上とコストの削減を実現するために協力する。
・Windows Azure SDK for SAP NetWeaver Gateway:Windows Azure用の新しいソフトウェア開発キットでSAP NetWeaver Gatewayを拡張し、.NET開発者がWindows Azure用のプライベートまたはパブリックのクラウドべースのアプリケーションを作り、オンプレミスのSAPシステムに接続できる。
■ニュースリリース
http://www.sap.com/japan/about/press/press.epx?pressid=15230