この最新版のenhancement packageを利用することで、「SAP ERP 6.0」利用しているユーザーは、業務を中断してシステムのアップグレードを行う必要がなく、業界と業務部門(LOB)の独自のプロセスに対応したソフトウェアの新機能を活用することができるという。
発表により「Innovations 2010」で拡張される機能の一部は次の通り。
・マスターデータガバナンス:ビジネスネットワーク、環境、プロセスに関わらず、サプライヤや資材に関するデータの整合性を保証
・シェアードサービスフレームワーク:財務や人事業務領域でのプロセスの効率化と大幅なコスト削減
・製品構造の同期化:製造業界の企業向け。設計BOMと生産BOMとの連携 (同期化)
・リニア資産管理:保全作業者向け。時間と場所を問わず作業に必要な情報や文書へ迅速なアクセスと更新の実現など
・コンバージェントチャージング:ユティリティ業界や通信業界向け。今回で2回目の提供となる追加新機能で、請求書一括送付領域での機能拡張、複数の製品、異なる価格、幅広いプロモーション等の複雑な管理を簡素化
「Innovation2010」は、オンプレミスソフトウェアである「SAP Business Suite」をアップグレードするパッケージとして昨年発表されたもので、さまざまな業界や業務部門が必要とする業務プロセスに対応しているという。今回提供される拡張機能は、コアアプリケーション製品群のすべてを対象にし、「中断を不要とするイノベーション」を実現するとしている。
■ニュースリリース
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