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マイクロソフトがSQL Server 2012を2012年上半期に投入、3つのエディションで構成

  2011/11/17 00:00

日本マイクロソフト株式会社はSQL Serverの次期バージョン「SQL Server 2012」を2012年の上半期(1月〜6月)に提供を開始すると発表した。SQL Server 2012は3つのエディションで構成され、コンピューティングパワーであるコア数に応じたライセンス体系で提供される。

 

 日本マイクロソフト株式会社はSQL Serverの次期バージョン「SQL Server 2012」を2012年の上半期(1月~6月)に提供を開始すると発表した。

SQL Server 2012は3つのエディション構成

 SQL Server 2012は現行のSQL Server 2008 R2の6つのエディション構成から、コアとなるStandardエディション、それを包摂する形で、Business Intelligenceエディション、Enterpriseエディションという3つのエディション構成に整理・統合される。

 各エディションの機能と特長は以下の通り。

 ・Standard Edition

 部門用アプリケーション、部門用ビジネスインテリジェンスなどのスモールな環境

 従来のWorkgroupエディションはこちらに統合される

 ・Business Intelligence Edition

 全社員向けのレポーティングと分析

 Standardの全機能に加え、新しいBIツールであるPower View,PowerPivotによるセルフサービス ビジネスインテリジェンス

 ・Enterprise Edition

 全社用アプリケーション、ミッションクリティカルかつTier-1アプリケーション、プライベートクラウドと大規模仮想化、大規模データウェアハウス、全社員向けおよび外部向けビジネスインテリジェンス

新機能は、AlwaysOn、Tabular型OLAP分析エンジン、PowerViewなど

 ・AlwaysOn(Enterprise Edition)

 障害対策、災害対策、負荷分散を1つの機能として提供するもの。プライマリから最大4台のセカンダリに複製が可能で、仮想名による接続と高速な自動フェールオーバーによる高可用性と、アクティブセカンダリとの同期で、プライマリの負荷を分散し高パフォーマンスを実現する。

 ・カラムストアインデックス(Enterprise Edition)

 従来の列やデータの量の増大によるパフォーマンスの低下に対して、列単位でインデックスに格納し、データを圧縮することで、参照時の不要なI/Oを削減する。これにより、日時集計や月次集計など、参照処理をおこなうデータウェアハウスのパフォーマンスを劇的に向上させるというもの。

 ・DQS(Data Quality Services) (BI Edition/Enterprise)

 データクレンジングや名寄せなど、データの品質を向上させる処理サービス。散在するマスターデータからデータウェアハウスに統合したデータの品質を改善する。名前や文字列の長さなどをチェックし、正規表現に修正するためのルールを定義し、容易に活用できる。

 ・インメモリTabular型OLAP分析エンジン (BI Edition/Enterprise)

 従来の多次元OLAPツールAnalysis Servicesを強化し、インメモリTabular型OLAP分析エンジンを追加搭載。BI Semantic Modelにより、OLAP用データベースの作成が容易になる。BIDS(Business Intelligence Development Studio)による開発に対応。

 ・セルフサービスBIツール PowerView (BI Edition/Enterprise)

 クエリやレポーティングによる専門知識がない現場社員でも容易に操作可能なWebベースのレポーティングツール。インタラクティブなデータ操作、リッチなグラフィックでレポートが作成可能。

コア・ベースのライセンスと課金体系

 課金体系はコンピューティングパワーであるコア数に応じる。1から4までのコアをベースにして固定。4コアまでを相対金額として100とするなら、6コアで150、8コアで200という価格イメージとなる。ベースが4ライセンスとなるが、従来の物理CPU課金と処理性能が同じならば、ライセンスの数も基本的には同じになるという。また現行Enterprise Agreementのユーザーに対しては、新ライセンスへの移行措置を用意する予定。

ビジネスに活かすビッグデータを提唱、Hadoopへの対応ロードマップも公表

 今回のSQL Server 2012の発表に呼応して、マイクロソフトはビッグデータに対する考え方を示した。マイクロソフトは包括的な製品群により、企業の内部のビッグデータと外部のデータの双方を活用し、ビジネスに活かすことを主眼にしているという。例えば現在、多くの企業が四半期決算のレベルにとどまっているが、これを日次決算やリアルタイム決算に近づけていくことや、自社の製品の販売状況やカテゴリの分析を現場の社員でも行える状況を実現し、外部のビッグデータと合わせビジネス価値に結びつけてくということが重要であるとした上で、ビッグデータの分野に取り組んでいるという。

 一例としては、Hadoopへの対応がある。現在すでにSQL ServerおよびSQL Server Parallel Data Warehouse用のHadoop connectorを無償で提供しているが、HadoopベースのWindows ServerおよびWindows Azure向けのディストリビューションを2012年中に提供していくという。

Microsoft BI/DWH DayでSQL Server 2012を紹介

 今回発表されたSQL Server 2012をはじめビッグデータに関連するマイクロソフトのプラットフォームを一同に集結させる「Microsoft BI/DWH Day」が2011年12月12日に東京・目黒雅叙園で開催される。

 日時:2011年12月12日(月) 13:00~18:00

 会場:目黒雅叙園

 参加費:無料(登録制)

 開催テーマ:「Big Dataを現場力にカエル~マイクロソフトからの現実解~」

 申し込みURL :http://go.microsoft.com/?linkid=9789126

著者プロフィール

  • EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

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