今回は、「vRAMcloud」の第1弾として、金融機関向けに、拡張性高いプライベートクラウドによる構築ソリューションを提供するという。このソリューションにより、ビッグデータ活用による金融商品の新たな開発やさらなる顧客サービスの改善といった金融機関における業務革新の実現を支援するとしている。
「vRAMcloud」は、ストリームデータ処理や超並列処理など日立のさまざまなソフトウェア製品のほか、これらの製品間をつなぐフレームワークで構成されているという。このフレームワークを活用することで、これまでデータの格納場所や、構造、内容の違いにより統一的な管理の難しかったデータ管理の一元化を実現し、さらに複数の分析エンジンを組み合わせ、データの特性に応じて高度な分析・処理を実現する情報処理基盤を構築するという。
このフレームワークにおいて、効率的なシステム開発に必要なさまざまな分散処理における設計技法やドキュメント群をあらかじめ整備しているため、構築時間やコストを大幅に圧縮することが可能になるとしている。
今後、「vRAMcloud」を、金融機関のほか交通分野や流通業界など他業種向けにサービスを拡張させていくという。また、将来予測を意思決定に活かすビジネス・アナリティクス*5の実現に向けて、新しい論理分析エンジンの開発や先端技術を取り入れたフレームワークの拡充など、さらなる開発を進めていくとしている。
■「vRAMcloud」の詳細
http://www.hitachi.co.jp/products/it/finance/solutions/platform/vRAMcloud.html