「Citrix CloudStack」は、操作性の高いGUIを備え、Amazon EC2のようなクラウド基盤を、企業のプライベートクラウドやデータセンタ事業者のパブリッククラウドとして迅速に構築できるという。
また、「Citrix CloudPortal」は、アカウント管理・パートナ/OEM管理・価格/請求書管理・CRM機能やダッシュボード機能を備えたプロバイダ向けの管理ポータルで、IaaS、DaaS、SaaSなどのクラウドサービスを効率的に展開可能にするとしている。
2製品の国内戦略に関して、シトリックス・システムズ・ジャパンが4月20日に発表しており、ネットワールドはそれを受けて、Citrix認定ディストリビュータとして、従来から提供している「Citrix XenServer」に2製品を加えて、Citrix製品によるクラウドプラットフォームの販売強化を図るとしている。
発表によると「Citrix CloudStack」の特徴は次の通り。
1. マルチハイパーバイザ
プラグイン可能なアーキテクチャに基づき、1つのクラウド環境を展開する際、ハイパーバイザの独立性を保ちながらもさまざまなハイパーバイザ(「CitrixXenServer」「VMware vSphere、KVM」「Oracle VM」等)上で動作。
2. スケーラブルなアーキテクチャ
管理サーバを介して地理的に分散したサーバを管理することができるため、グローバル環境とローカル環境の管理を組み合わせることが可能。また、ロードバランサーやVPN、ファイアウォールなどのサービスを標準で提供しているため、ネットワークアーキテクチャを含めてクラウド環境全体の管理負荷作業を減らすことが可能。
3. 操作性・完成度の高いGUI
リッチなGUIを標準装備しているため、複雑な手順を実行せずにクラウド環境を簡単に利用・管理することが可能。また、GUIのカスタマイズドキュメントも提供されているため、容易に既存のポータル環境と統合することができ、シームレスな管理を実現することが可能。
また、「Citrix CloudPortal」は、IaaS、DaaS、SaaSといったクラウドサービスを提供するプロバイダ向けソリューション。「Citrix CloudPortal」の代表的な機能には、アカウント管理・パートナ/OEM管理・価格/請求書管理・CRM機能やダッシュボード機能が実装されており、「CloudStack」と「CloudPortal」を利用することでクラウドサービスの課金システムが容易に構築可能となるという。