■「EMC VPLEX」の強化
「VPLEX」と「RecoverPoint」は、ハイブリッド・クラウド環境の可用性と保護環境に、新たな水準をもたらすという。このソリューションは、アクティブ/アクティブ(双方の装置やプログラムが作動中でそれぞれが入力を受けいれられる状態)データセンターと別サイトの災害復旧保護環境を統合した業界初のソリューションだとしている。すべてのEMCおよび他社のブロックストレージの利用が可能だという。「VPLEX AccessAnywhere」のキャッシュ・コヒーレンシ・テクノロジー(共有リソースに対する複数のキャッシュの一貫性)による高可用性とともに、「RecoverPoint」が継続的なデータ保護機能を提供するという。
発表によると、機能強化された「EMC VPLEX」の概要は次の通り。
・「EMC VPLEX」のOSの機能強化によって、従来バージョンより40%のパフォーマンス向上、2倍の拡張性を実現。
・新たに「VMware vSphere Storage APIs for Storage Awareness(VASA)」および「VMware vSphere Storage APIs for Array Integration(VAAI)」との統合をサポート。
・「EMC RecoverPoint」および「VPLEX」の組み合わせによって、アクティブ/アクティブのハイブリッド・クラウド環境をサポートする、業界唯一の高可用性3サイト・データセンター保護ソリューションを提供。
・VMwareのvSphere Metro Storage Clustering環境のサポート認定を含むEMCの「VPLEX」 エコシステムがさらに広がり、「VPLEX Metro」がストレッチ・クラスタ構成においてOracleの認定を取得。
■「VMAXファミリ」の刷新
エンタープライズ・ストレージ・アレイのラインナップである「VMAX ファミリ」には、「Symmetrix VMAX 10K(旧Symmetrix VMAXe)」「Symmetrix VMAX 20K(旧Symmetrix VMAX)」と、新しいハイエンドモデル「Symmetrix VMAX 40K」からなる、新製品が刷新・追加されたという。
新しい「VMAXファミリ」は、その能力をさらに高める数々の新たなソフトウェア機能によって、オペレーションが合理化され、幅広いニーズを必要とする新しいホストやアプリケーションへと対応を拡張するという。また、EMC以外のストレージ・アレイも含めた複数のストレージ・リソースを統合・統一されたプールとして利用し、既存のストレージ資産を統合することが可能になるとしている。
発表によると、刷新された「VMAXファミリ」の概要は次の通り。
・新しいエンタープライズ・ストレージ・ファミリ「EMC Symmetrix VMAX」のハイエンドモデルの販売開始、およびラインナップを刷新。「VMAXファミリ」に新たに加わった最高水準となるハイエンドモデル「VMAX 40K」は、競合製品と比較して最大3倍のパフォーマンス、2倍以上の利用可能容量を提供。2.5インチのSASドライブおよびMLC(eMLC)フラッシュ・ドライブを使用した構成もサポート。
・「VMAX 40K」は、システムベイを最大25m離れた場所に設置可能なため設置スペースを効率化。
・新しい「Unisphere for VMAX」が、「VMAXファミリ」の運用管理を合理化・簡素化。EMCユニファイド・ストレージと同様のユーザインターフェースでの運用管理が可能。
・「VMAX」の新機能FTS(Federated Tiered Storage)を無償提供。外部アレイを「FAST VP(Fully Automated Storage Tiering for Virtual Pools)」の容量プールとして使用できるほか、統合された階層型ストレージは、信頼性の高い「Symmetrix」の機能を使用して外部アレイ用のデータに対する保全性の保証を実現。
・「FAST VP for VMAX」でIBM System z メインフレームとIBM i サーバーをサポート。
・新しい「EMC RecoverPoint」は、「VMAXファミリ」全体に対応。
・「VMAX」のOS「Enginuity (エンジニュイティ)」の機能を大幅に強化。
■「VPLEX」の詳細
http://japan.emc.com/storage/vplex/vplex.htm
■「VMAXファミリ」の詳細
http://japan.emc.com/storage/symmetrix-vmax/symmetrix-vmax.htm