日本IBMは、運用管理コストの軽減、飛躍的に増加するデータへの対応に加え、企業が直面する喫緊の課題である、セキュリティー脅威への対策強化が必要だとし、「スマーター・コンピューティング」を強化していくという。これにより、クラウドを活用したITインフラの効率化によって新たな投資を生み出して、セキュリティーの強化を図り、社内外の膨大なデータから、次の行動につながる洞察をリアルタイムに導き出してビジネスに活用できる、ITインフラを提供していくとしている。
スマーター・コンピューティングを具現化する製品群として、8月に発表した「IBM zEnterprise EC12」に加え、次のサーバー、ストレージ、ソフトウェアも同時に発表された。
・POWER7+プロセッサーを搭載し、セキュアな環境で高速にデータの分析処理ができる新しいサーバー「IBM Power 770」「IBM Power 780」
・16TBまでメモリーを拡張でき、複数サーバー間の柔軟な資源共有などの機能を強化したサーバー「IBM Power 795」
・暗号化機能を搭載し、従来製品よりも性能が最大3倍向上した新しいストレージ「IBM System Storage DS8870(DS8870)」
・ファイルのデータ圧縮により、最大5倍まで使用容量を拡張できるよう機能強化した、ミッドレンジのユニファイド・ストレージ「IBM Storwize V7000 Unified(V7000 Unified)」
・セキュリティーを強化した仮想テープ装置「IBM TS7700 Virtualization Engine 3.0(TS7700 3.0)」
・1.8エクサバイト(EB)のデータが保存できるLTO第6世代テープドライブに対応し、機能を強化した大容量テープ・ライブラリ「IBM System Storage TS3500(TS3500)」
・機密性の高い膨大な情報を統合し、高速に分析処理できるメインフレーム向けソフトウェア「IBM DB2 Analytics Accelerator V3(IDAA V3)」
Power 770、Power 780、Power 795、DS8870、V7000 Unified、TS7700 3.0、TS3500、IDAA V3は、10月4日から販売を開始し、10月19日から順次出荷するという。
■Smarter ComputingのWebサイト
http://www.ibm.com/systems/jp/smartercomputing/