「Greenplum DCA UAP Edition」では、構造化データと非構造化データの両方を連携して分析することを可能にしたという。分析に最適化されたSQL用の「Greenplum Database」、Hadoop処理向けの「Greenplum HD」と「Greenplum」パートナーのBI製品、ETL(Extract Transform Load)製品、分析アプリケーション製品を単一のアプライアンスに統合することが可能だという。これにより、システムの分析機能およびソリューションの柔軟性が大幅に向上し、TCOを大幅に削減することが可能だとしている。
発表によると、「Greenplum DCA UAP Edition」の主な特徴は次のとおり。
・コモディティハードウェアで最高レベルのコストパフォーマンス
MPP(Massively Parallel Processing)アーキテクチャを採用した製品であり、「Greenplum」のオープンな製品戦略に基づき、専用ハードウェアに依存せずにコモディティのハードウェアの採用によって、業界で最速のデータロード能力と最高レベルのコストパフォーマンスを実現。従来製品と比較して、データロード性能が60%向上し、16テラ/時間(1ラック構成)という業界最高の性能を実現。さらに、データスキャニング性能を70%、多重ワークロードに対して145%の性能向上を実現。
スケールアウト型の製品であるため、製品を置き換えることなく、機器を追加するだけで、テラバイト規模からペタバイト規模までの1,000倍の拡張性を実現。ユーザーは、処理容量の需要増加や、より複雑化し高度化する分析要件に応じて、DCAを拡張することが可能。
・迅速な導入と管理コストの低減
サーバー、ストレージ、ネットワークスイッチ、オペレーティングシステム、「Greenplum Database」などのコンポーネントを「Greenplum」製品開発部門において構成、設定を最適化した状態で出荷。導入後の設定やチューニング作業が不要のため、短い時間で業務で利用可能。
GUI環境で運用管理を実施できる「Greenplum Command Center」が導入済みのため、容易な運用管理が可能。また、導入済みの運用管理システムとの統合も容易に実現可能。
・高可用性を実現するためのEMCストレージ統合
重複排除ストレージシステムの「EMC Data Domain」を統合することで、最大13TB/時で「Greenplum Database」モジュールのバックアップとリカバリを実行可能。 さらに、スケールアウトストレージの「EMC Isilon」と統合することによって、スナップショット、ミラーリング、バックアップ、リカバリ、レプリケーションを使用してデータも保護するHDFS(Hadoop Distributed File System)ストレージを提供。
「Isilon」は、データ・ロードを効率的に処理し、コンピューティングリソースとストレージリソースを個別に拡張可能す。EMCのユーザーは、「Data Domain」と「Isilon」を使用することによって、ビッグデータ分析を開始し、既存の専門知識や投資を活用して、データを確実に保護することが可能。
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