IBMビジネスコンサルティングサービス株式会社は19日、IBMが世界の主要企業のCEOを中心に行った調査結果「IBM Global CEO Study 2008」を発表した。
調査結果によると、世界全体で83%(日本は96%)のCEOが、市場競争に勝つためには抜本的なイノベーション(変革)が必要と回答。2年前の65%(日本は83%)から大幅にその割合を増しており、世界的にイノベーションへの関心が高まっていることが分かった。新興国の市場拡大や先進国の成熟化、顧客要求の高度化、CSRへの要求の高まりなど、市場変化の速さが背景となっているようだ。
一方、過去に抜本的な変革を実現したと回答するCEOは各国ともに6割前後で、認識度と実現度との間のギャップは06年に比べて約3倍に拡大した。その重要性は理解しつつも、実行に移しきれていないというのが実情のようだ。ただし、変革自体については他社に先駆ける有益なチャンスとして、企業は前向きに取り組む姿勢を見せているという。
「CEOは、成長のためには事業にイノベーションを起こすのはもちろんのこと、イノベーションを継続できる風土や体質、仕組みづくりが重要であると認識していることが明らかになっています」と同調査では分析している。
IBM Global CEO Studyは、CEOが抱える戦略的課題や関心事の分析を目的として、世界の主要企業の経営層や公共機関のリーダーを対象に行う直接インタビュー形式の調査。2年おきに実施しており、今回は40ヶ国1130名、うち日本では121名のCEOを対象とした。
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