この製品は、VDIに必要なハードウェアやソフトウェアを組み合わせ、基本設定を済ませた状態で提供するもので、仕様検討から構築にかかる期間を5か月から2か月へと約60%短縮できるほか、サポートサービス内容の充実により導入後の容易な運用を実現するとしている。
「UCPかんたんVDIモデル」は、サーバやストレージなどの必要なハードウェアや、VDIソフトウェアCitrix XenDesktopなどのソフトウェアを組み合わせた事前検証済みの構成に、さらに基本設定をあらかじめ済ませた状態で提供することにより、VDIシステムの迅速かつ容易な構築を実現するという。
仕様検討から構築までの期間を大幅に短縮できる本番導入構成のほか、発注から最短で10営業日という短期間で納入できるトライアル構成(小規模試行向け)も提供するという。また、システム運用手順や障害復旧などの運用支援ドキュメントや管理ツールを提供するほか、サポートサービスの充実により、運用負荷を軽減するとしている。
さらに、「UCPかんたんVDIモデル」を日立のクライアント関連ソリューションと組み合わせることにより、タブレットなど各種端末を活用したワークスタイル改革やクライアントPCのセキュリティ強化、Windows XPサポート期限終了への対応など、クライアント環境の整備をトータルに進めることが可能だとしている。
この製品は、試行や本番導入といったフェーズやシステムの信頼性などに応じて、次の構成から選択できるという。
(1) 発注から最短10営業日での納入が可能なトライアル構成(小規模試行向け)
VDIシステムの導入の際、ユーザーの利用形態に応じて部門ごとで小規模に試行を繰り返すケースが多いことから、部門単位のPOC(概念実証、試行)に活用しやすい10ユーザーまでを対象としたもの。VDIシステムを1台のPCサーバ上に集約した構成で、発注から最短10営業日という短納期での納入が可能。アプリケーションの動作確認や各種端末との組合せなど、仮想デスクトップ環境の使い勝手や効果を手軽に検証可能。
(2) 仕様検討から構築までの期間を大幅に短縮可能な本番導入構成
本番導入フェーズのスタンダード構成とエンタープライズ構成は、要件定義や設計に要する期間を大幅に削減することが可能。
・スタンダード構成:日立のSI構築実績をもとにした本番導入用の標準的な構成。VDIの管理サーバを二重化し、コストを重視しながらも、VDIシステムの信頼性を保つことが可能。25ユーザーから利用可能で、利用者の増加に応じ25ユーザーごとにサーバを増設可能。
・エンタープライズ構成:日立グループ内への大規模適用をもとにした構成で、管理サーバのみならず、ユーザー各自のデスクトップ環境も二重化し信頼性を向上。50ユーザーから利用可能で、利用者の増加に応じ50ユーザーごとにサーバを増設可能。
また、VDIの容易な運用を支援するために、端末からの接続手順や障害時の復旧手順、運用スケジュール案などの運用支援ドキュメントや導入時の操作トレーニングを提供するという。操作性が容易な運用管理ソフトウェア「VM Simple Console utility」を標準で添付する。さらに、VDIの運用ノウハウからハードウェア操作方法まで一括で支援するサポートサービスも提供するとしている。
なお、この製品は10月30日(水)~31日(木)に東京国際フォーラムで開催される「Hitachi Innovation Forum 2013」において紹介されるという。