日本ヒューレット・パッカード株式会社は14日、中堅・中小規模顧客向けストレージエリアネットワーク(SAN)市場にフォーカスした2製品エントリディスクアレイ製品「HP StorageWorks Modular Smart Array 2000」と、ミッドレンジディスクアレイ製品「HP StorageWorks 4400 Enterprise Virtual Array」を発表した。
今回発表の「MSA2000」は、SAN製品を初めて利用するユーザが簡単かつ低コストで導入できるよう設計したエントリディスクアレイ製品。Serial Attached SCSI(SAS)/Serial ATA(SATA)ディスクをサポートし、ファイバチャネル(FC)およびiSCSI接続に対応している。一方の「EVA4400」は、EVAファミリが持つ独自の仮想化機能による管理のしやすさはそのままに、エントリクラスの価格で中堅・中小規模顧客のSAN導入を促進する製品。
IDCの予測では、国内の外付型オープンシステム・ディスクストレージシステムの2006年~2011年の年平均成長率は5.5%で、そのうちシステム価格が500万円未満の価格帯は10.2%と高い成長率が予想されている。ストレージ導入においては、ディスクアレイに加えてSANスイッチなどインフラ製品にかかる費用の高さがSAN採用の阻害要因になっていた。日本HPでは新製品の発表と同時にSANインフラ製品の大幅な値下げを実施するという。また、パートナー企業による中堅・中小規模市場の開拓・拡大を今後も積極的に推進。本格的に中堅・中小規模市場での販売・出荷体制を強固にし、シェア拡大を目指す。