「IBM MaaS360」は、短時間で最少規模からの利用を開始できるSaaS版クラウド・サービスと、データセンターで自社運用するためのオンプレミス版のソフトウェア・ライセンスの2種類が用意される。参考価格は、SaaS版が1ユーザー・1モバイル端末あたり月額100円(税別)より、オンプレミス版が1モバイル端末・年額1,000円(税別)。
「IBM MaaS360」は、企業内でのモバイル活用を最大化しながら、ユーザーの生産性を損ねることなく、高度なセキュリティーを確保する企業向けモバイル管理ソリューションだとしている。
「IBM MaaS360」の機能の概要は次のとおり。
・「MaaS360 Mobile Device Management」
モビリティー・デバイス管理(MDM)機能は、デバイスの登録、構成、セキュリティー・ポリシーの管理、および、メッセージ送信・検索・ロック・ワイプなどの端末操作を含み、拡張機能で、コンプライアンス・ルールの自動化、BYODのプライバシー設定、ダッシュボードとレポート作成機能を提供。
・「MaaS360 Mobile Email Management」
Microsoft Exchange ActiveSync、およびLotus Travelerのプロトコルを利用している環境を管理。それぞれの製品で個別に提供されるデバイス管理機能を「IBM MaaS360」から一元的に管理する機能を提供。
・「MaaS360 Mobile Application Management」
アプリケーションの追加、削除、アップデート等を行うアプリケーション管理機能を提供。カタログとしてアプリケーションを管理し、「IBM MaaS360」が管理するサポート対象デバイス上のアプリケーションを管理。
・「MaaS360 Mobile Application Security」
開発時にWorkPlace SDKを使用するエンタープライズ・アプリケーションや、アプリケーション(.ipa)、プロビジョニング・プロファイル、署名証明書をアップロードして自動的に組み込むiOSアプリケーション向けに追加のデータ保護機能を提供。
・「MaaS360 Mobile Content Management」
「IBM MaaS360」上のコンテンツ・ストアにおいて、文書を管理する機能を提供。管理された文章は、サポート対象デバイスにおいて、配布期限設定による削除等の管理が可能。
・「MaaS360 Secure Document Sync」
管理対象モバイル・デバイスにおいて、「IBM MaaS360」の管理下にある文章のコピーや貼り付けに加え、他のアプリケーションでの利用制限等のセキュリティー機能を提供。
・「MaaS360 Mobile Expense Management」
ネットワークおよびローミングでのデータ利用の両方について、管理者がデータ利用ポリシーを作成し、それらを「IBM MaaS360」が管理するサポート対象デバイスに割り当る。
・「MaaS360 Secure Browser」
Webサイトのフィルタリングやセキュリティー・ポリシーを定義し、コンテンツ・カテゴリーに基づき、承認されたWebコンテンツにのみユーザーがアクセスするように徹底、コンプライアンスを確保したWebブラウザー機能を提供。
・「MaaS360 Secure Mail」
ユーザーが高度なセキュリティー機能で管理されたメール、カレンダー、連絡先情報をモバイル端末上で利用できる機能を提供。
・「MaaS360 Mobile Enterprise Gateway for Secure Browser」
VPN接続を必要とせずに、承認された社内Webサイトにサポート対象デバイスがアクセスできる機能を提供。
・「MaaS360 Mobile Enterprise Gateway for Docs」
VPN接続を必要とせずに、社内のMicrosoft SharePoint、およびWindowsファイル共有、その他のファイル・ストアに企業ネットワーク外のユーザーが高度なセキュリティーで保護しながらアクセスする機能を提供。
・「MaaS360 Mobile Enterprise Gateway for Apps」
VPN接続を必要とせずに、社内のアプリケーション・リソースに企業ネットワーク外のユーザーが高度なセキュリティーで保護され、違和感なくアクセスできる機能を提供。
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