今回発表された製品は、「HP ConvergedSystem 900 for SAP HANA Scale-up Configurations」(6TB/8ソケットモデル)、「HP ConvergedSystem 900 for SAP HANA Scale-up Configurations」(12TB/16ソケットモデル)の2モデル。
この製品により、ミッションクリティカル領域でのインメモリデータベースの構築、活用が可能になり、データベース環境の次世代化を実現し、基幹業務におけるビジネスのリアルタイム化を推進するとしている。
「HP CS 900」は、シングル・メモリ・プールで最大12TBのデータを提供できるSAP認定を取得しており、ほとんどのミッションクリティカルなビジネスアプリケーションに使用できるという。
HPとSAPによる共同開発プロジェクト、「Project Kraken」で誕生した「HP CS 900」は非常に拡張性の高いシステムで、1台のシステムで膨大な量の多種多様なデータ・セットを管理、分析し、ビジネス上の意思決定をリアルタイムで行うことが可能になる。
さらに、柔軟な構成と高可用性を特徴とするこのシステムにより、企業はミッションクリティカルなアプリケーションを一元化されたプラットフォームに統合し、コスト削減、IT環境の簡略化を行うことができるという。
「HP CS 900」は、出荷前に工場内で事前構成し、最適化と検証を済ませることで、システムの注文からインストール、運用までの時間をわずか30日に短縮するという。新製品のそのほかの主な特徴は次のとおり。
・インメモリコンピューティングに最適な大容量メモリとスケーラビリティに加えて、ミッションクリティカル環境での利用のためのRAS機能を強化。メモリの保護機能や、障害分析機能を従来製品よりも向上。
・SAP HANA環境に特化したクラスタリングソフト「HP Serviceguard for SAP HANA」により、システムダウンに関わる障害発生時の、待機サーバーへのリアルタイムでの切り替えを実現し、システムの可用性を向上。(12月から対応予定)
・ミッションクリティカルなアプリケーションを同一プラットフォームに統合することで、運用効率を向上。
・インテル XeonプロセッサE7v2ファミリを使用した6TB/8ソケットと12TB/16ソケットのスケールアップ構成により、システムキャパシティの拡大に迅速に対応。
・最大12TBのインメモリコンピューティングにより、レガシー・データベースからSAP HANA環境へスムーズかつ安全に移行。
・サーバー、ブレード、フォルトトレラント・ファブリック、筐体を一元管理できるインテリジェントな管理機能により、企業のIT部門スタッフの効率を向上。