「vCloud Air」は、プライベートクラウドとシームレスに連携する企業向けのハイブリッドクラウドサービス。仮想ネットワークやセキュリティコンポーネントを備え、単一の管理ツールを提供することで、仮想マシンの自由な移行やプライベートクラウドとパブリッククラウド間のスムーズなアプリケーション連携を可能にし、ハイブリッドクラウドを実現するという。
VMwareのサーバ仮想化ソフト「VMware vSphere」のユーザーは、既存システムの拡張リソースとして「vCloud Air」を活用できるだけでなく、「vCloud Air」上に構築した仮想マシンに一切の変更を加えることなく、プライベートクラウドへ戻すことも可能になる。また、国内に加えてグローバルに展開している「vCloud Air」を導入することで、海外を含めた自社のITリソースを一元的に管理できるという。
このサービスは、VMwareのソリューションを使用し、VMwareのノウハウを活用し構築、運用するとともに、ソフトバンクグループが提供する国内データセンターから提供することで、安全性と信頼性、コンプライアンスを確保することができるとしている。
「vCloud Air」の3種の基本サービスは次のとおり。
・仮想プライベートクラウドサービス:コンピューティングリソース、標準ストレージまたはSSD活用型ストレージ、本番環境のサポート、および豊富なネットワーク機能を含む、論理的に分割された完全なマルチテナントIaaSコンピューティングソリューション。
・専有型クラウドサービス:物理的に分離された、サーバ専有型のクラウドコンピューティングサービス。専有型クラウドは、「vCloud Air」のコンピューティングサービスの中でも最も自由度が高く、本番環境などの重要なワークロードから、テスト・開発環境での活用、およびセキュリティやコンプライアンスに対応。
・災害対策サービス:オンプレミスの「vSphere」環境で実行中のシステムを「vCloud Air」のマルチテナントクラウドへ、レプリケーション。 自社で災害対策用に準備したデータセンター内環境の2重構築が不要となり、安価でシンプルな災害対策サービスを提供。